内田海智

内田海智：日本のプロテニス界を担う若き才能

内田海智（うちだ かいち）は、1994年8月23日生まれ、大阪府交野市出身の男子プロテニス選手です。右利きで、両手バックハンド・ストロークを特徴としています。身長180cm。

プロ入りまでの道のり

5歳でテニスを始めた内田選手は、ジュニア時代からその才能を発揮しました。2010年には、ジュニアデビスカップで日本代表として日本初の優勝に大きく貢献。2011年には、世界スーパージュニアテニス選手権大会でダブルス優勝を果たしました。そして2012年、全米オープンジュニアでは日本人選手として初のベスト4に進出。ジュニア世界ランキングでは自己最高の3位を記録するなど、目覚ましい活躍を見せました。

2013年にプロへ転向し、新たな挑戦をスタートさせました。

プロとしての挑戦

2019年には、全仏オープンで初めてグランドスラムの予選に出場。2021年3月には、デビスカップワールドグループIの対パキスタン戦で代表デビューを飾り、アイサムウルハク・クレシー選手を破るという鮮烈なデビューを飾りました。

同年12月、リオデジャネイロ・チャレンジャーで、1回戦から決勝まで強豪選手を次々と撃破し、見事キャリア初のチャレンジャー大会優勝を果たしました。決勝では、ニコラス・アルバレス・ヴァローナ選手をフルセットの末に下し、その実力を証明しました。

2022年5月には、シムケント・チャレンジャーのダブルスで準優勝。さらに、オエイラス・チャレンジャーⅢのシングルスでは、決勝でキマー・コッペヤンス選手を破り、チャレンジャー大会2勝目を挙げました。同年8月には、ロス・カボス・オープンの予選を勝ち抜き、キャリア初のATPツアー大会出場を果たしました。韓国オープンではワイルドカードで出場し、1回戦でホン・ソンチャン選手を破り、ATPツアー初勝利を記録しました。10月には、ソウル・チャレンジャーのダブルスでチャレンジャー大会ダブルス初優勝。

2023年5月8日には、世界ランキング147位となり、自身初のトップ150入りを果たしました。

プレースタイルと今後の展望

内田選手のプレースタイルは、両手バックハンドを軸とした粘り強いストロークと、チャンスを逃さない積極的なプレーが持ち味です。ジュニア時代から培ってきた高い技術と、プロとして経験を積む中で磨かれた精神力で、今後ますますの活躍が期待されます。

グランドスラム本戦への出場、そしてATPツアーでの更なる飛躍を目指し、内田海智選手の挑戦は続きます。今後の活躍から目が離せません。


主な戦績

ジュニアデビスカップ 日本代表優勝（2010年）
世界スーパージュニアテニス選手権大会 ダブルス優勝（2011年）
全米オープンジュニア ベスト4（2012年）
リオデジャネイロ・チャレンジャー シングルス優勝（2021年）
オエイラス・チャレンジャーⅢ シングルス優勝（2022年）
ソウル・チャレンジャー ダブルス優勝（2022年）

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