内股巻込

内股巻込（うちまたまきこみ）

内股巻込は、柔道の投技の中でも捨身技に分類される技の一つです。講道館、および国際柔道連盟（IJF）において正式な技名として採用されており、国際柔道連盟の略号では「UMM」と表記されます。

技の概要

この技は、まず内股を仕掛ける状況から始まります。しかし、内股を掛けたものの、相手の体勢が崩れず、そのままでは投げきることが難しいと判断される場合があります。そのような状況下で、技を中断するのではなく、瞬時に体の向きを変え、自らの体を相手に浴びせるようにして投げるのが内股巻込です。

内股巻込は、内股の動作から移行する際に、相手のバランスを崩す力が不足している場合に有効な手段となります。内股で相手を十分に崩せないと判断した瞬間に、体を捻りながら相手に覆いかぶさり、自分の体重をかけることで相手を巻き込み、投げる力を加えます。

技をかける際には、相手との密着度を高めることが重要です。しっかりと組み合った状態から、内股の動作に入り、相手の反応を見ながら、臨機応変に巻込の動作に移行する必要があります。また、自分の体を浴びせる際には、相手の重心を意識し、効果的に崩すように心がけることが大切です。

内股巻込は、高度な判断力と体の使い方が求められる技であり、熟練した柔道家にとっても習得が難しい技の一つと言えます。しかし、試合においては、相手の意表を突くことができ、有効な攻撃手段となるため、多くの選手が練習に取り入れています。

習得のポイント

内股の動作からスムーズに移行する
相手のバランスが崩れていない状態を見極める
体を浴びせる際に、相手の重心を意識する
自分の体重を効果的に利用する

注意点

内股巻込は、捨身技であるため、技をかける側も受ける側も怪我をするリスクがあります。練習においては、指導者の指示に従い、安全に配慮して行うようにしましょう。

外部リンク

内股巻込 / Uchi-mata-makikomi - YouTube KODOKANチャンネル
内股巻込｜柔道チャンネル

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