冒険野郎マクガイバー

冒険野郎マクガイバーについて

『冒険野郎マクガイバー』、原題では『MacGyver』は、1985年から1992年まで放送されたパラマウント制作のアクション・アドベンチャードラマです。このシリーズは、マクガイバーという名の主人公が、スイス・アーミーナイフや身近な道具を駆使し、さまざまな危険な状況を打破していく姿を描いています。彼は「フェニックス財団」のエージェントとして、世界中の悪と戦う役割を担っていました。

シリーズの概要

マクガイバーは、特に科学的な知識を生かして困難な状況を乗り越える能力に優れています。彼の最大の特技は、即席で簡単な道具を巧みに使いこなすことであり、これにより数々の事件を解決してきました。この特技は、観衆に深い印象を残し、日本ではスイス・アーミーナイフが一大ヒットを記録しました。

シーズンの流れ

物語はシーズン1から始まりますが、当初はフェニックス財団が存在していませんでした。このシーズンでは、冷戦の影響を受けた背景の中、マクガイバーはアメリカの諜報機関DXSのエージェントとして活動していました。その後、シーズン2以降は冷戦の終結を受け、フェニックス財団のフリーエージェントとして活動が展開され、より多くの犯罪組織との対決が描かれるようになっていきました。後半のシーズンでは、マクガイバーがフェニックス財団と直接関係のない事件に多く関与するようになります。これは、ピーター・ソーントン役の俳優、ダナ・エルカーが視力低下に悩まされるようになったため、キャラクターが緑内障を患ったという設定を取り入れたことに起因します。

放送期間と影響

アメリカでは1985年9月から1992年5月まで放送され、日本では1988年に「火曜ロードショー」として初放送され、その後は様々な枠で再放送されました。特に、関西圏では独自の放送時間の中でスローに展開され、視聴者の興味を引き続けました。

キャラクター

アンガス・マクガイバー

本作の主人公であるアンガス・マクガイバーは、リチャード・ディーン・アンダーソンによって演じられ、非常に高い科学的知識を持っています。彼はアイスホッケーの選手を目指していたが、怪我によりその夢は断たれました。父を知らない彼は、祖父のハリーに育てられ、その知恵を受け継いでいます。人を助けることが自分の使命と考え、また暴力を否定する傾向があります。

ピーター・ソーントン

マクガイバーの上司であり親友でもあるピーター・ソーントン役のダナ・エルカーは、彼を支える重要な存在です。彼は自ら現場に出ることは少ないものの、マクガイバーを助けるために尽力しています。

続編と派生作品

『冒険野郎マクガイバー』は続編として1994年にテレビ映画が放送され、また2002年にはマクガイバーの甥を主人公にした『ヤング・マクガイバー』という作品が発表されましたが、制作は中止されました。さらに2016年からはリブート版『MACGYVER』が放送され、現代に新たな形で再登場することとなります。

『冒険野郎マクガイバー』は、単なるアクションドラマを超え、人々の記憶に残るキャラクターを作り上げ、長年にわたり多くのファンに愛され続けています。

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