冥夜の守人 (ゲーム・オブ・スローンズ)

冥夜の守人

『冥夜の守人』は、HBO制作のファンタジー・ドラマシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』の第1章『七王国戦記』の第3話にあたります。プロデューサーでもあるデイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスが、原作『七王国の玉座』を基に脚本を執筆し、ブライアン・カークが監督を務めました。このエピソードは、視聴者数が前2回から10%増加し、注目度の高まりを示しました。

あらすじ

物語は、狭い海の向こう側、北部、〈壁〉、そしてキングズランディングの４つの場所で同時進行します。

狭い海の向こう側

デナーリスは族長の妻としての役割に自信を深め、ジョラーの尊敬を得ます。しかし、兄ヴィセーリスはデナーリスに指図されたと勘違いし、暴力を振るいます。その罰として、ラカーロがヴィセーリスを殺しかけますが、デナーリスが制止。その後、ヴィセーリスは歩いてキャンプへ帰ることを強いられます。一方、デナーリスは妊娠に気付き、ジョラーとラカーロに伝えられます。ジョラーは密かにクォホールへ補給に出かけます。デナーリスは夫ドロゴに、身ごもったことを告げます。

北部

ブランは目を覚ましますが、老いた修道女から、過去にホワイト・ウォーカーが死せる馬に乗り、〈亡者〉を蘇らせたという話を聞かされます。ロブは、ブランの傷が治らず、二度と歩けないと告げます。ブランは、落ちた時の記憶がなく、死を願うようになります。

〈壁〉

ジョンは、新兵たちと共にサー・アリザー・ソーンの指導を受け、その才能を発揮します。しかし、ソーンはジョンを褒めることなく、私生児であることをからかい、「この中ではマシだな」と告げます。ジョンは傷つき、叔父ベンジェンに、壁の北への探索に連れて行ってほしいと頼みますが断られます。ティリオンは、ジョンが優れているのは運が良いだけだと指摘します。ジョンは仲間の新兵たちに剣術を教え、ティリオンはメイスター・エイモンから、〈野人〉が増え、ホワイト・ウォーカーの噂が広まっているため、王に援軍を頼むよう言われます。ティリオンは信じないものの、援軍を頼むことを約束します。最後に、ティリオンは壁の上から小便をするという長年の夢を叶え、ジョンに別れを告げます。

キングズランディング

エダードはキングズランディングに到着し、王の小評議会に出席します。そこで、ジェイミーがかつて狂王エイリスを殺害したことが語られます。ジェイミーは、エイリス王がエダードの父と兄を殺したことを持ち出しますが、エダードは、ジェイミーの行動を正当化しません。エダードは、レンリー公、ヴァリス公、メイスター・パイセル、リトルフィンガーからなる小評議会に出席し、王室が莫大な負債を抱えていることを知ります。また、アリアが剣士を志し、剣を持っていることを知ると、剣術の達人シリオ・フォレルを雇い、指導させることにします。

キャトリンは、秘密裏にキングズランディングに到着しますが、リトルフィンガーの売春宿に連れて行かれます。そこで、ヴァリスも交え、ブラン暗殺未遂事件について話し合います。リトルフィンガーによれば、暗殺者の短剣はティリオンが持っているとのこと。リトルフィンガーはエダードとキャトリンの面会を手配し、エダードはリトルフィンガーをブランの暗殺犯捜索の仲間として受け入れざるを得なくなります。

製作

脚本

このエピソードの脚本は、デイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスによって書かれ、原作の第18-24章に基づいています。原作に忠実でありながら、いくつかのオリジナルシーンが追加されています。

ロケーション

〈壁〉のシーンは、ベルファスト郊外で撮影され、キングズランディングの街並みは、マルタで撮影されました。

評判

初放送では240万人が視聴し、前2回から10%増加しました。二度目の放送を含めると310万人が視聴しました。この数字は、西海岸での放送中にウサーマ・ビン・ラーディンの死亡ニュースが流れたことを考えると、良い数字であると考えられました。イギリスでは51万人が視聴しました。

出典

スター・チャンネル 『ゲーム・オブ・スローンズ』ページ
ワーナー・ブラザース DVD&Blu-ray 『ゲーム・オブ・スローンズ』ページ
Official U.S. website HBO

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