冬の嵐 (映画)

映画『冬の嵐』の概要

『冬の嵐』（原題: Dead of Winter）は1987年に制作されたアメリカのミステリ・サスペンス映画であり、監督はアーサー・ペンが務めています。この映画は、イギリスの女流ミステリ作家アンソニー・ギルバートの小説『The Woman in Red』を基にした1945年の映画『私の名前はジュリア・ロス』のリメイク作品として知られています。また、主なキャストの一人であるメアリー・スティーンバージェンは、3役を演じるという特異な役回りを披露しています。

あらすじ

物語は大晦日の夜に始まります。その晩、一人の女性が車の中で殺され、手首の薬指が切断されるという衝撃的な事件から物語が展開します。ニューヨークで成功を夢見る女優ケイティは、代役募集の広告に惹かれ、オーディションに参加します。彼女は審査員のマレーによって即座に採用されますが、彼女の夫ロブはその選抜に戸惑いを感じます。ケイティは映画の内容を知らないまま、マレーに誘われ、プロデューサーのDr.ルイスの家へと向かいます。

しかし、道中は猛吹雪によって電話が通じず、彼女は完全に孤立してしまいます。撮影が進まない中、不安を抱いたケイティは脱出を試みますが、意に反して捕らえられ、睡眠薬を盛られます。次に目が覚めると、激痛が手に走り、左手の薬指が失われていることに気づくのです。

実は、ケイティは財産を狙った姉イヴリンにそっくりなジュリーの妹でした。ジュリーは姉の犯した殺人現場を目撃してしまい、精神的な病に陥っています。主治医のルイスは、ジュリーを利用してイヴリンを恐喝しようと計画していましたが、イヴリンは彼女を排除しようとします。その流れの中で、ケイティの指が切断され、彼女がジュリーであるかのように見せかけられます。

イヴリンはルイスに呼ばれ、屋敷へと足を運びますが、そこでケイティは脱出の機会を狙って2人の男を屋敷の外に誘い出します。しかし、そこにイヴリンが現れ、彼女に命を狙われることに。激しい対峙の末、ケイティはイヴリンを打ち倒し、さらにマレーを利用し、彼を始末します。最終的には、彼女はジュリーの遺体を使ってルイスをおびき寄せ、彼をも罠にはめる計画を実行に移します。

事件が進行する中、夫のロブが警察と共に現れ、状況が動き出します。ケイティは真実を抱えながら、夫と共に逃げる場面で物語は幕を閉じます。この映画は、サスペンスと心理的な緊張感が絡み合ったエンターテイメント性の高い作品となっており、視聴者に多くの驚きと興奮を提供します。

キャスト

• - ジュリー・ローズ/ケイティ・マクガヴァン/イヴリン（三役） - メアリー・スティーンバージェン
• - マレー - ロディ・マクドウォール
• - ジョセフ・ルイス - ヤン・ルーベス（精神科医）
• - ロブ・スウィーニー - ウィリアム・ラス（ケイティの夫）
• - マラヴィー刑事 - ケン・ポーグ
• - ハントリー刑事 - ウェイン・ロブソン

映画『冬の嵐』は、その緊張感に満ちたストーリー展開と役者たちの迫真の演技で、多くのミステリー映画ファンに愛されています。

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