ドラマ『出入禁止の女〜事件記者クロガネ〜』
2015年に放送された
テレビドラマ『出入禁止の女〜事件記者クロガネ〜』は、
観月ありさが主演を務め、新聞記者の奮闘を通じて様々な事件を追う姿を描いた作品です。放送は
テレビ朝日の「
木曜ミステリー」枠で行われ、
1月15日から2月26日までの間、視聴者を楽しませました。このドラマは、観月が新聞記者役に初挑戦するという点でも話題となり、彼女は24年連続での
連続ドラマ主演という自身のギネス記録を更新しました。
あらすじ
物語は、
京都市にある地方新聞社「京都新報」が実業家の磯村憲吉によって買収され、新たに「京都タイムス」としてリニューアルされるところから始まります。この新しい方針では、売上を重視し、大衆向けの親しみやすい紙面作りを目指すとされましたが、社内の社員たちはこの変化に反発し、次々と退社していきます。
その中で、鉄忍布(くろがね しのぶ)という社会部の記者は、強い信念を持ち、粘り強く大胆な取材を通じて事件を追いかけます。しかし、その果敢な取材により時には取材先から出入り禁止を言い渡されることもあったものの、彼女は屈することなく会社に留まり続けます。忍布はシングルマザーとして、離婚した前夫との間に中学生の息子を抱えながら、仕事と家庭の両立に奮闘している姿も描かれています。
そして、新たに京都タイムスに入社した古林千華子は全国紙でのキャリアがあるものの、出世レースに遅れたことで中途採用されました。彼女は滞りのない業務を求める一方、忍布の取材スタイルを疎ましく思い、次第に二人の間には激しい対立が生まれていきます。
登場人物
- - 鉄忍布(くろがね しのぶ):37歳、演:観月ありさ。社会部の記者で、強い意志を持ち取材に挑む。
- - 古林千華子(ふるばやし ちかこ):47歳、演:財前直見。デスク職で、忍布とは対立関係にある。
- - 美馬健作(みま けんさく):40歳、演:宅間孝行。記者。
- - 胡桃沢洋(くるみざわ ひろし):44歳、演:甲本雅裕。公安担当の記者。
- - 磯村憲吉(いそむら けんきち):62歳、演:小林稔侍。オーナー。
また、京都府警の捜査第一課の面々も物語に絡んでいきます。シングルマザーとしての忍布のプライベートや、従来の業務と新たな社内文化の間で葛藤する姿に感情移入を覚える視聴者も多かったとされています。
放送情報
このドラマは、当初の放送予定から一部エピソードが調整されることもありました。特に、第4話は急遽他番組の特番が編成されたため放送が休止となりましたが、全体としては各話が連続したストーリー展開で締めくくられ、いくつものサスペンスフルな展開が繰り広げられました。最終話が2話連続の特別編として放送されるなど、多くの話題を呼びました。
この作品は、ジャーナリズムをテーマにした情熱的なストーリーを通じて、視聴者に感動と興奮を提供しました。