出口ケリー

出口ケリー（Kelly Deguchi）

出口ケリー（でぐち ケリー、英語表記: Kelly Deguchi）は、1999年2月13日生まれの日本出身のカナダ柔道家です。長野県塩尻市で育った彼女は、父親がカナダ人の写真家、母親が日本人という国際色豊かな家庭に恵まれており、柔道家としてのキャリアを築くための強いバックグラウンドを持っています。特に、姉の出口クリスタもカナダ国籍の柔道家として知られており、妹として彼女の背中を追いかける形で柔道を始めました。

ケリーが柔道を始めたのは、姉の影響が大きくありました。地元の長野誠心館道場でトレーニングを行い、若い頃からその才能を見せつけていました。彼女の学歴は松商学園高等学校、そして山梨学院大学へと進みます。松商学園高等学校在学中の2016年、女子63kg級の選手として「全国高等学校総合体育大会」に出場するものの、残念ながら初戦で敗退する結果となりました。この経験は彼女にとって、今後の成長の糧となったことでしょう。

ケリーは姉がカナダ国籍を選択したことに続き、2021年に自身もカナダ国籍へと変更し、国際舞台での挑戦に備えました。その後、大学を卒業し、姉が所属する日本生命保険に入社しました。彼女のキャリアは、ここから本格的に始まります。

2022年には、カナダ代表として「2022年コモンウェルスゲームズ」に女子52kg級で出場しました。この大会はイギリスのバーミンガムで行われ、彼女は見事に銀メダルを獲得しました。決勝ではティンカ・イーストン選手に敗れたものの、これまでの努力が結果として表れた瞬間でした。この功績により、彼女はカナダ国内での評価をさらに高めました。

続く2024年、パリオリンピックでは姉と共にカナダ代表に選ばれる栄誉を受けます。初戦で日本代表の阿部詩選手との対戦が待っていましたが、惜しくも敗れてしまいました。この試合は出身地の塩尻市でも注目され、パブリックビューイングが開催されるなど、多くの人々が彼女を応援しました。

出口ケリー選手は今後も国際的な舞台で活躍し続ける期待が寄せられており、彼女の成長と成功が楽しみです。彼女の努力や挑戦は、多くの若いスポーツ選手にとっての良い模範となるでしょう。今後の彼女の柔道キャリアから目が離せません。

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