函館市芸術ホール

函館市芸術ホール：函館の文化を彩る多目的ホール

北海道函館市に位置する函館市芸術ホールは、1998年5月9日に開館したコンサートホールです。函館市北洋資料館と玄関やホワイエを共有し、北海道立函館美術館に隣接するなど、文化施設が集積する好立地を誇ります。五稜郭や五稜郭タワーといった観光名所からも近く、アクセスも容易です。

ホールは、その用途に合わせて音楽舞台と多目的舞台の2つの形態に切り替えが可能です。特に音楽舞台は、その優れた音響特性から合唱に最適と評価されており、市内の中学生合唱コンクールをはじめ、数多くの市民による芸術文化活動の拠点として活用されています。

函館市文化・スポーツ振興財団によるバックステージツアーや演劇ワークショップといった育成事業も積極的に展開されており、地域社会への貢献にも力を入れています。過去には、弦楽クリニックの受講生によって結成された函館市芸術ホール管弦楽団も活動していました。

充実の施設と設備

函館市芸術ホールは、鉄骨鉄筋コンクリート造の地下2階、地上4階建ての建物です。広々としたホールに加え、多様なニーズに対応できる設備が整っています。

ホールの面積は、音楽舞台時は130㎡、多目的舞台時は321㎡と、用途によって変化します。舞台のサイズも音楽舞台時は幅17m、高さ11m、奥行9.5m、多目的舞台時は幅13.8m、高さ6～8m、奥行12.5mと、柔軟な対応が可能です。

その他にも、主催者控室（TV中継室）、楽屋ロビー（シャワー室付き）、楽屋（1号室:56㎡、定員20名、2号室:11㎡、定員4名、3号室:14㎡、定員4名）、会議室（56㎡、定員20名）、ギャラリー（400㎡、定員128名）、リハーサル室（182㎡、定員60名）、練習室（1号室:27㎡、定員15名、2号室:20㎡、定員6名）、録音調整室（10㎡）、オープンギャラリー（屋外、舞台スペース114㎡、客席部分383㎡、定員500名）、カフェテラス（屋外）など、充実した設備が備えられています。

函館の文化拠点としての役割

函館市芸術ホールは、単なるコンサートホールにとどまらず、函館市の文化を支える重要な拠点となっています。市民の芸術文化活動を積極的に支援し、育成することで、地域社会に活気を与え、豊かな文化を創造する役割を担っています。ホールの優れた音響効果や多様な設備、そして好立地を活かし、今後も函館の文化発展に大きく貢献していくことでしょう。 函館市芸術ホールは、函館市民にとってかけがえのない存在であり、今後も多くの市民に愛される施設として発展していくことが期待されます。

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