刈谷市立かりがね小学校

概要

愛知県刈谷市に位置する公立小学校、それが刈谷市立かりがね小学校です。正式名称は「かりやしりつ かりがねしょうがっこう」と読みます。地元では親しみを込めて「かり小」と呼ばれることもあります。本校は、刈谷市内の築地町、新田町、恩田町、青山町、そして一ツ木町の一部を学区としています。卒業生は主に刈谷市立雁が音中学校へ進学します。

歴史

かりがね小学校の歴史は、昭和46年（1971年）に始まりました。この年、地域の人口増加に伴い、刈谷市立富士松南小学校から分離・独立する形で新たな学び舎として開校しました。開校から20年後の平成3年（1991年）には、さらなる地域人口の増加に対応するため、かりがね小学校から刈谷市立平成小学校が分離して開校しています。

近年では、刈谷市内で最も多くの児童が学ぶ大規模校として知られています。特に平成30年度（2018年度）には902人の児童が在籍しており、これは市内の小学校で最多の人数でした。なお、同じ年度において、刈谷市内で2番目に児童数が多かったのは、本校の母体となった富士松南小学校でした。

校名の由来

「かりがね小学校」という特徴的な校名には、地域に伝わる由来があります。かつてこの地には多くの鳥、特に雁が飛来し、その鳴き声（雁が音）が響いていたとされています。校名はこの故事にちなんで付けられました。しかし、小学校に入学する児童にとって、「雁」という漢字は難しいため、親しみやすさを考慮してひらがな表記が採用されました。これにより、かりがね小学校は刈谷市内において、唯一ひらがなの名称を持つ小学校となっています。

学校生活と特色

学校生活においては、児童の成長を支える様々な活動が行われています。学校のシンボルとして、マスコットキャラクターの「かりっぴー」が存在します。このキャラクターは平成21年（2009年）に制定され、学校行事などを盛り上げています。キャラクターの着ぐるみも製作されており、平成23年（2011年）に最初のものが作られ、平成27年（2015年）にはより本格的な着ぐるみが完成しました。

学び舎には「はばたけかりがね」と題された校歌があり、式典や集会などで歌われ、児童たちの絆を深めています。

かりがね小学校は、その歴史と地域に根差した校名、そして刈谷市内でも有数の児童数を誇る大規模校として、地域社会の中で重要な役割を果たしています。

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