刑事部屋〜六本木おかしな捜査班〜

刑事部屋〜六本木おかしな捜査班〜

『刑事部屋〜六本木おかしな捜査班〜』は、2005年7月から9月にかけてテレビ朝日系列で放送された全9話の刑事ドラマです。この作品は、東映が制作し、柴田恭兵が主演を務めました。ドラマは毎週水曜日の21時から21時54分まで放送され、視聴者の注目を集めました。

放送の背景と特徴

本作は、長年首位を占めていた『はぐれ刑事純情派』や『はみだし刑事情熱系』が終了した後に放送される新たな刑事ドラマとして位置づけられています。特に、7月から9月にかけてのクールでは、シリーズ物ではない独立したドラマが複数製作される傾向が見られました。本作は、その流れの中において、刑事ドラマの新しいスタイルを模索した作品として評価されています。

エピソード形式

『刑事部屋』の特徴は、放送初期に複数の事件やストーリーラインが一つのエピソードに盛り込まれている点です。しかし、シリーズを進むにつれて、より一般的な刑事ドラマのスタイルに移行し、物語が統一化される傾向が強まりました。この変化は視聴者の期待に応える形となり、作品としての安定感を生み出しました。

あらすじ

舞台は東京・六本木の警視庁鳥居坂警察署。ここに属する「刑事課・強行犯係第3班」は、窃盗や万引き、痴漢といった他の課から回された事件を担当しています。この班は、蔑称である“ザンパン”とも揶揄されています。物語は、新しい班長・仙道晴見の登場から始まります。

仙道は、53歳で新たに刑事として配属されたにもかかわらず、長らく事務系の部署にいた人物です。彼は、過去に刑事としての経験がありながらも、心の傷から異動を希望していた一人です。妻の晶が事故で入院中という背景を抱えつつ、彼は新しい職務に挑みます。

登場人物

仙道晴見

強行犯係3班の班長。警部補でありながら、過去の出来事から職を遠ざけていた彼の姿は、部下からの信頼を受ける姿勢と共に描かれる。

姫野百合子

超多忙なママさん刑事で、強行犯係の巡査部長。彼女の奮闘が班の雰囲気を和らげる一因となっています。

越智由記夫

愛称“ポチ”の新人刑事。彼の成長も物語の重要な軸となっています。

鵜飼遊佑

ベテラン刑事であり、名物不良刑事として描かれています。警部補の設定ですが、実際にはそのポジションが異なっていることも特徴です。

他にも田所守など、様々なキャラクターが登場し、彼らの人間関係や事件解決の過程が描かれています。

まとめ

『刑事部屋〜六本木おかしな捜査班〜』は、新たな刑事ドラマの形を提案し、視点の切り替えやキャラクター構築に挑戦した作品です。視聴者は、各エピソードを通じて多様な事件に翻弄される刑事たちの姿を楽しむことができ、ドラマ全体を通じて、彼らの人間的成長を見届けることができます。

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