初恋 (1996年のテレビドラマ)

初恋(はつこい)



『初恋』は、1996年9月7日から1997年4月20日まで韓国のKBS第2テレビにて放送されたテレビドラマであり、全66話で構成されています。この作品は、KBSの週末連続ドラマの一環として放送され、チョ・ソヘが脚本を手がけ、イ・ウンジンとキム・ジョンチャンが演出を担当しました。

概要



物語の舞台は、1970年代半ばから1980年代にかけての春川とソウルで、貧困に苦しむ一家の明るく前向きな生活を描いています。主人公の一家は困難な状況にあっても希望を持ち続け、身分の違う初恋に直面することによって引き起こされる迫害や復讐についてのドラマが展開されます。このストーリーが多くの視聴者の心をつかみ、最終回では視聴率65.8%という驚異的な数字を記録しました。これは当時の韓国ドラマの中で最も高い視聴率を更新するものであり、以前の記録を持っていたMBCの『愛が何だって』を超えました。

主人公の次男、ソン・チャヌ役を演じたペ・ヨンジュンにとっても、この作品は大きな転機となり、女優チェ・ジウと初めて共演した作品でもありました。

あらすじ



この作品では、登場人物たちの感情や葛藤が中心に据えられ、一家の苦悩と愛、さらには復讐のダイナミクスが描かれます。物語は、初恋という普遍的なテーマと、社会的な階層の問題を絡めながら進行します。

登場人物



主要なキャラクターたちは、様々な背景や物語を持っており、視聴者が感情移入しやすい設計となっています。登場人物の複雑な関係性が、物語に深みを与えています。

韓国国外での放送



日本では、2005年3月31日からNHK BS2で全40話に編集された海外向けバージョンが放送されました。この放送初日の視聴率は2.4%を記録しました。日本語吹替版の声優陣には、ソン・チャニョク役の森川智之や、ソン・チャヌ役の萩原聖人など、名だたる声優が参加しました。

主題歌



作品のオープニングテーマにはイム・ジフンの『初恋』が使用され、挿入歌にはキム・ジョンファンの『存在の理由』やフィンランドのバンド、ストラトヴァリウスの『Forever』が含まれています。特に『Forever』は韓国国内での人気が急増し、その影響でアルバムが売り切れ続出、返品騒動が発生しました。

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韓国ではこのドラマのDVDは発売されず、オリジナルサウンドトラックに映像を追加したもののみが2008年にKBSメディアから販売されました。日本ではマクザムよりDVD-BOX、ポニーキャニオンからブルーレイBOXが発売されましたが、どちらも現在は廃盤となっています。また、サウンドトラックCDは1996年11月に発売され、ファンから高く評価されています。

書籍方面では、2005年には日本でライターの新見寿美江による『もっと知りたい「初恋」の世界』が出版され、さらにNHK出版から『教養・文化シリーズ - 韓国ドラマ・ガイド 初恋』も発売され、作品の魅力を紹介しています。

『初恋』は、その背景やテーマを通じて、視聴者に深い感動を与え続ける作品として多くの人に愛されています。

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