利根川橋梁 (常磐線)

利根川橋梁

利根川橋梁は、東日本旅客[[鉄道]]（JR東日本）常磐線の、千葉県我孫子市青山と茨城県取手市取手との間に位置する、利根川に架かる鉄道橋です。この橋梁は、列車が安全に川を渡るための重要な役割を担っており、特にトラス構造が特徴的です。

概要

利根川橋梁には、快速線と緩行線がそれぞれ独立した複線の下路式ワーレントラス橋を使用しています。これにより、列車のスムーズな運行を支えています。

2014年以前の快速線橋梁は、上り線が東京石川島造船所（現IHI）製の単線下路式曲弦プラットトラス橋、下り線が横河橋梁製作所（現横河ブリッジ）製の単線下路式ワーレントラス橋という、異なる構造の橋が組み合わされていました。

しかし、これらの橋梁の老朽化が進んだため、下流側への架け替え工事が実施されました。その結果、2013年12月には快速上り線が、2014年11月には快速下り線が新しい橋梁へと切り替えられました。新しい橋梁の供用開始に伴い、旧橋梁は撤去されています。

歴史

利根川橋梁の歴史は、1896年（明治29年）に日本[[鉄道]]土浦線（後の常磐線）の開通とともに始まりました。以下にその歴史をまとめます。

1896年（明治29年）: 日本[[鉄道]]土浦線（後の常磐線）の田端 - 土浦間開業に伴い、初代の利根川橋梁が供用開始。
1906年（明治39年）: 日本[[鉄道]]が国有化され、国鉄の橋梁となる。
1909年（明治42年）: 路線名称が常磐線となり、常磐線の橋梁となる。
1917年（大正6年）: 複線化のため、2代目の旧下り線橋梁を架設し供用開始。
1922年（大正11年）: 複線化のため、初代橋梁を撤去。2代目の旧上り線橋梁を架設。翌年に複線化とともに供用開始。
1958年（昭和33年）: 3代目の旧下り線（現在の快速下り線）橋梁を架設。
1962年（昭和37年）: 2代目の旧下り線橋梁が旧上り線（現在の快速上り線）に転用。2代目の旧上り線橋梁は撤去。この時、撤去されたトラス桁8連のうち7連が現用されている。
1982年（昭和57年）: 我孫子 - 取手間複々線化に伴い、緩行線用の橋梁が架設・供用開始となり、従来の橋梁は快速線用となる。
1987年（昭和62年）: 国鉄分割民営化により、JR東日本の橋梁となる。
2013年（平成25年）: 快速上り線が新橋梁に切り替えられる。
2014年（平成26年）: 快速下り線が新橋梁に切り替えられる。

隣接する橋梁

利根川橋梁の隣には、以下の橋梁が位置しています。

上流側: 新大利根橋、大利根橋
* 下流側: 栄橋、若草大橋

このように、利根川橋梁は、常磐線の歴史とともに歩んできた重要な橋梁であり、その構造や歴史には多くの変遷が見られます。現在の橋梁は、安全で効率的な鉄道輸送を支えるための最新技術が投入されています。

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