利用者‐会話:FOXi

ウィキペディア日本語版で活動していた利用者FOXiに関する、コミュニティ内でのやり取りやその活動状況に見られた変化について解説します。

ウィキブレイク中の問いかけ（2008年）

2008年10月、FOXiが自主的にウィキペディアでの活動を休止している期間中に、可変IPアドレスを利用するユーザーからの投稿がありました。

このIPユーザーは、「カブトムシディフェンシン」という記事の編集履歴を偶然閲覧した際、FOXiが記事の初版を作成した人物であることを知りました。FOXiに興味を持ったIPユーザーは、FOXiの利用者ページなどを確認したところ、ウィキペディア上での活動が見られないことに気づき、連絡を取ったと述べています。

The IPユーザーは、FOXiが自主的なウィキブレイク中であることに触れ、その理由に何か特別な事情があったのかを尋ねました。さらに、ウィキペディア以外の関連サイトでFOXiに対する否定的な意見（IPユーザーは「バッシング」と表現）をいくつか目にしたことに言及し、そうした外部での状況がFOXiのウィキブレイクの原因ではないかという推測を示しました。伝えたいことが特別にあるわけではないとしながらも、FOXiの状況を気遣う姿勢がうかがえる投稿でした。

FOXiからの返答：個人的な理由（2008年）

IPユーザーからの投稿に対し、約1ヶ月後の2008年11月、FOXi本人から返信がありました。FOXiは、コメントへ感謝の意を示し、返信が遅れたことについて謝罪した上で、ウィキブレイクの理由について説明しました。

FOXiが明らかにした活動休止の背景は、IPユーザーが推測した外部サイトでの出来事ではなく、身の回りで立て続けに不幸が起こり、精神的に非常に疲弊していたためであると述べました。これは、ウィキペディアでの活動とは直接関連のない、個人的な状況が原因であったことを示しています。

FOXiは、この経験を経て「いろいろと忘れて初心者に戻りました」と感じており、今後は記事の細かな編集などからウィキペディアへの復帰を予定している意向を表明しました。

Bot活動に関する警告（2014年）

最初のやり取りから数年後の2014年8月には、FOXiのウィキペディア上での活動に関する別の側面について、別の利用者Bankuから連絡がありました。

Bankuからの連絡は、FOXiがウィキペディア日本語版で運用していたBotが、1年以上にわたり活動していない現状を指摘するものでした。そして、もしBotフラグ（Bot編集を識別するための特別な権限）を維持したいのであれば、連絡を受けた日から1ヶ月以内に最低でも一度はBotを稼働させる必要があることを伝えました。もしこの期限内にBotが活動を再開しない場合、Botフラグの除去申請が行われることになるという警告が発せられました。

まとめ

これらの出来事は、ウィキペディアンであるFOXiの活動が、個人的な事情による長期の休止（2008年のウィキブレイク）や、運用するツールの管理状態（2014年のBotの非活動）など、様々な要因によって影響を受けた一例として記録されています。特に、2008年のウィキブレイクが外部の状況ではなく個人的な不幸に起因していたという本人の説明は、利用者の活動停止理由がコミュニティ内の問題だけに限定されないことを示唆しています。また、Botに関する警告は、自動化ツール運用における継続的なメンテナンスの重要性や、長期的な非活動がもたらす影響の一面を示しています。

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