制作2部青春ドラマ班

制作2部青春ドラマ班

『制作2部青春ドラマ班』は、1987年10月4日から12月27日まで、テレビ朝日系列で毎週日曜の20:00から20:54まで全12話が放送された東宝製作のテレビドラマです。この作品は、かつて人気を博した「青春ドラマ」の流れを受け継ぎ、再びその魅力をテレビ画面に盛り込むことを目指しました。

概要

本ドラマは、連続テレビドラマ『それゆけ!青春』を担当するディレクター、大沢佑介が主人公です。この大沢は、彼の周囲から「時代遅れ」との烙印を押されながらも、テレビドラマ制作に情熱を注ぐ姿が描かれています。彼の奮闘を通じて、視聴者は制作現場の現実を垣間見ることができるのです。

この作品はまた、フジテレビ系列の「月9」枠で放送されていた業界ドラマブームにのっかる形で制作されました。テレビ朝日が制作局であることから、劇中には同局が放送していた他の番組も要所で登場しました。特に、同じ時間帯に放送されている青春ドラマ『それゆけ!青春』の設定は、作品内でも重要な要素となっています。

視聴率と放送の行方

しかし、視聴率は期待されたほど伸びず、平均で5％台に留まりました。この結果、当初予定されていた全26回から急遽、1クール（3か月）での打ち切りが決まりました。関係者によると、青春ものと業界ものの融合を試みるも、視聴者にとって「あいまい」な内容であり、今後の視聴率上昇が見込めなかったためだとされています。

このようにして、1987年12月には打ち切りが正式に通告されましたが、その時期は第3話の放送終了後と、かなり早い段階でした。

キャスト

本ドラマのキャストは多彩で、大沢佑介役には中村雅俊が起用されました。大沢の同僚でありライバルのプロデューサー役には古舘伊知郎、さらに新人俳優役には木村一八、杉浦幸などが名を連ねています。その他、番組制作スタッフやプロデューサー役の俳優陣もしっかりとキャラクターを作り上げ、ドラマに色を添えました。

スタッフと音楽

脚本は畑嶺明が手掛け、演出には中山史郎、船越太郎、竹内正男といった監督が参加しました。音楽は中村雅俊が主題歌「もう一度抱きたい」を担当し、ドラマのテーマに寄り添った感動的な曲となっています。

特別な存在

残念ながら、この『制作2部青春ドラマ班』は放送終了後、一度も地上波、衛星波で再放送されることがなく、また映像ソフト化や動画配信サービスでの提供も2022年現在まで行われていない状況です。このことからも、作品が持つ独特な魅力と、視聴者の心に残った栄光の記憶が色褪せることはありません。

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