前橋市立桂萱小学校

前橋市立桂萱小学校（まえばししりつ かいがやしょうがっこう）は、群馬県前橋市に位置する公立の小学校です。

所在地

学校は群馬県前橋市上泉町178番地に所在しています。

沿革

本校の歴史は明治時代の初めに遡ります。1873年（明治6年）、上泉村の玉泉寺を仮校舎として教育活動が始まりました。翌1874年（明治7年）1月10日には上泉学校として正式に開設されます。学校は急速に発展し、1875年（明治8年）9月には上泉城曲輪乙79に新校舎が建設され、移転を果たしました。

その後、時代の教育制度の変遷に伴い、学校の名称も度々改められました。1885年（明治18年）2月には南勢多第一小学校と改称され、翌1886年（明治19年）4月の小学校令発布により南勢多第三小学校となります。さらに1887年（明治20年）4月には上泉尋常小学校、1890年（明治23年）2月には桂萱尋常小学校、そして1893年（明治26年）4月には尋常科と高等科を併せ持つ桂萱尋常高等小学校となりました。

明治後期に入ると、地域の学校再編が進みます。1907年（明治40年）4月1日には、桂萱村内に存在した4つの学校（上泉、三俣、片貝、堤）が本校に統合され、地域における中心的な教育機関としての性格を一層強めました。この統合を受けて、1908年（明治41年）11月には上泉村五反田566番地に新たな校舎が新築され、学舎としての施設が整備されました。

昭和に入り戦時体制下となった1941年（昭和16年）4月1日には、国民学校令に基づき桂萱国民学校と改称されます。戦後の教育制度改革により、1947年（昭和22年）4月1日には桂萱村立桂萱小学校となり、村の小学校として再出発しました。そして、1954年（昭和29年）4月1日、桂萱村が前橋市と合併したことに伴い、現在の前橋市立桂萱小学校という名称になりました。

前橋市合併後も学校の発展は続きますが、一方で地域の児童数増加や学区再編に対応するための動きも見られました。1959年（昭和34年）4月1日には、本校の堤分校が独立し、前橋市立桂萱東小学校として開校しました。さらに、1972年（昭和47年）4月1日には桂萱小学校と天川小学校の学区の一部から前橋市立桃瀬小学校が、1978年（昭和53年）4月1日には桂萱小学校と細井小学校の学区の一部から前橋市立桃木小学校がそれぞれ新設され、周辺地域の教育環境が整備されました。

学校の節目となる記念事業も行われています。1964年（昭和39年）3月には開校90周年を記念して校歌が制定されました。この校歌は根岸一男氏が作詩を、千木良政明氏が作曲を手がけました。また、施設の近代化も進められ、1969年（昭和44年）には鉄筋コンクリート造りの3階建て校舎が新築されています。

学区

本校の学区は、西片貝町一丁目および二丁目の一部、上泉町、石関町となっています。

学校周辺

学校の周辺には、群馬県道3号前橋大間々桐生線が通っており、交通の便が良い場所に位置しています。また、近隣には群馬県立前橋高等学校や前橋市立桂萱中学校があり、地域の中学校との連携も図られています。さらに、上毛電気鉄道上毛線上泉駅も学校からほど近い場所にあります。

出身者

著名な出身者としては、佐田建設社長を務め、参議院議員としても活躍した佐田一郎氏がいます。

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