副食

副食とは、主食と合わせて食事を構成する料理のことで、主食をより美味しく、栄養バランスを整えるために欠かせない存在です。

副食の構成

副食は、一般的に主菜と副菜で構成されます。さらに、副副菜という概念を加える場合もあります。

主菜: タンパク質を主な供給源とする料理で、肉、魚、卵、大豆製品などが使われます。
副菜: ビタミン、ミネラル、食物繊維などを補給する役割を持つ料理で、野菜、海藻、きのこなどが使われます。
副副菜: 食事の彩りや風味を豊かにする役割を持ち、和え物や漬物などが挙げられます。

ただし、麺類のように一品で完結する料理では、必ずしも主食と副食の区別がない場合もあります。

日本料理における副食

伝統的な日本料理では、本膳料理に「一汁三菜」「二汁五菜」「三汁五菜」などの形式があり、膳が増えるにつれて汁物や菜が増えていきます。現代的な食事の組み合わせでは、「一汁一菜」や「一汁二菜」などの形式も見られます。

例えば、一汁三菜の場合、主食（ご飯など）、汁物、主菜（魚料理や肉料理）、副菜（煮物など）、副副菜（和え物や漬物など）で構成されます。配膳では、左前が主食、右前が汁物、右奥が主菜、左奥が副菜、中央が副副菜とされます。

しかし、丼物や麺類、鍋物など、主食と副食という構成にならない料理も存在します。

各国の料理における副食

朝鮮料理: 主食（ご飯）と副食に分かれています。伝統的な朝鮮料理では、陰陽五行説に基づき、「五味五色」を取り入れた料理が特徴です。
タイ料理: 主食と副食に分かれています。主食は地域によって異なり、米やもち米が用いられます。副食は魚介類を中心とし、香辛料を多用した料理が多いです。
インドネシア料理: 主食は米が一般的ですが、地域によってはサゴ澱粉、バナナ、イモなども用いられます。副食は鶏肉や魚を使ったものが多く、スパイスを多用した強い味付けが特徴です。
インド料理: 北インドではパン、南インドでは米が主食です。副食にはダール（豆の煮込み）、カレー、季節の野菜などが用いられます。

まとめ

副食は、主食とともに食生活を豊かにし、健康を維持するために不可欠な要素です。各国の料理にはそれぞれの文化が反映された副食があり、その多様性を知ることで食の楽しみが広がります。献立を考える際には、主食と副食のバランスを考慮し、様々な食材を取り入れることが大切です。

関連項目

おかず
* 惣菜

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