劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル

劇場版『仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』

『劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』は、2011年8月6日から東映系で公開された日本の映画です。本作は特撮テレビドラマ『仮面ライダーオーズ/OOO』の初の単独劇場版であり、仮面ライダー誕生40周年を記念する作品でもあります。本作は、2D版とデジタル3D版が同時公開され、特撮ファンだけでなく幅広い観客層に楽しませました。

本作品のキャッチコピーには「ヒーローが日本を元気にする!」や、「かつてない熱い夏がやってくる!!」などのフレーズが用意されており、観客の興味を惹く内容となっています。

独自のストーリー展開

物語は2011年の6月、ドイツに封印された失われたコアメダルの復活をきっかけに展開します。錬金術師ガラが復活し、すべてのメダルを集めて新しい世界の王になることを企てます。映司やアンクは江戸時代へタイムスリップし、そこで出会う地元の人々と共にガラの陰謀に立ち向かう姿が描かれています。特に、江戸時代の徳川吉宗との関わりによって、時代劇的要素が強く感じられる展開となっています。

特徴的なキャラクターたち

この映画には、オリジナルキャラクターであるガラが登場します。彼は800年前にコアメダルを生み出した錬金術師で、欲望を奪う力を持つ敵キャラクターです。また、ガラに仕える使い魔ベルも登場し、作中で人間の欲望を試す役割を担っています。映画の中では、これらのキャラクターたちが映司たちとの壮絶な戦いを繰り広げます。

家族向けのエンターテインメント

本作は、東日本大震災を受けて「明るく楽しい映画」をテーマにしており、家族向けの作品に仕上がっています。そのため、シリアスな展開と共に、気軽に楽しめる要素も盛り込まれています。また、仮面ライダーオーズの特徴である「絆」のテーマも盛り込まれており、感動的な瞬間が多数存在します。

特撮技術とアクションシーン

映画はアクションと特撮が随所に組み込まれ、スーツアクターによる迫力ある演技も見どころの一つです。特に新たに登場する「ブラカワニコンボ」といった変身形態は、そのデザインや能力がファンに大きな印象を与えました。変身シーンなどはワンカットで撮影されるなど、映像のクオリティも高く評価されています。さらに、仮面ライダーフォーゼとのコラボも含まれ、両作品のファンにはたまらない相互展示が展開されています。

この作品は興行成績も優れ、初日2日間で高い動員数を記録し、最終的には仮面ライダー映画シリーズの中で高い興行収入を上げており、その人気を証明しました。劇場版『仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』は、特撮ファンだけでなく、多くの人々に愛される作品となりました。

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