劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ギラティナと氷空の花束 シェイミ

『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・パール ギラティナと氷空の花束 シェイミ』

概要

本作は、2008年7月19日に東宝系で公開されたアニメ『ポケットモンスター』の劇場版第11作です。初めてタイトルが発表された際は『ギラティナと氷空の花束』でしたが、後に小さなポケモン・シェイミが加わり、正式なタイトルは『ギラティナと氷空の花束 シェイミ』に変更されました。さらに、物語には「ダイヤモンド＆パール」に「プラチナ」が組み合わさり、追加されたタイトルも存在するものの、公式な広報では見かけません。

本作の特徴の一つは、前作と直接つながっている点です。このことから、ディアルガも再登場し、連続でゲストポケモンとして確認されました。また、エンドクレジット後には次回作の予告が流れ、ディアルガ、パルキア、ギラティナの三匹が対峙するシーンが映し出されます。物語の舞台のイメージは、ノルウェーのベルゲンやヨステダール氷河、ソグネ・フィヨルド、フロムなどからインスパイアを受けており、時系列は『ダイヤモンド・パール』の第85話から第100話に設定されています。

2008年度には48億円の興行収入を記録し、邦画では第4位となりました。また、アメリカでは2009年2月にカートゥーンネットワークで放送されました。オープニングでは過去の映画作品の美術背景が再利用されており、視聴者を惹きつけました。

前売り券と配布ポケモン

劇場版作品ではこれまで、前売り券と引き換えることのできるポケモンは通常プレイでは入手不可能でしたが、今作ではレジギガスが特別に配布されました。レベル100での配布は異例です。また、本作においても前作と同様に映画館でワイヤレス通信を通じてシェイミが配布され、観客には受け取り方法が案内されました。

前売り券は238万4198枚販売され、2009年には「最も前売り券が売れたアニメ映画」としてギネス・ワールド・レコーズの認定を受けました。

あらすじ

サトシたちの冒険の途中、見知らぬ小さなポケモン・シェイミが彼らに現れます。シェイミは花畑を目指して迷子になっており、サトシたちに連れて行ってほしいと頼みます。しかし、その途中でシェイミが鏡に引き込まれ、同時にサトシとヒカリも引き込まれてしまいます。彼らがたどり着いたのは「反転世界」と呼ばれる不思議な世界で、この世界を研究する科学者・ムゲンと出会います。

ムゲンの助けを得て、現実世界に戻ったサトシたちですが、シェイミを狙う謎の青年・ゼロが襲いかかります。ゼロはシェイミの力を使って反転世界を支配しようと企てており、彼の野望を阻止すべくサトシたちは立ち向かいます。途中、ゼロがムゲンのかつての助手だったことが分かり、ストーリーはますます緊迫感を増します。

登場人物・キャスト

主要キャラクターには、サトシ、ヒカリ、タケシのほか、ロケット団のムサシ、コジロウ、ニャースが登場します。新たにムゲンという科学者が加わり、物語の鍵を握る重要なキャラクターとして活躍します。反転世界に棲むギラティナや、サトシたちと共に冒険を繰り広げるシェイミなど、多彩なキャストが物語を彩ります。

スタッフ

本作は、田尻智や増田順一の原案の下、湯山邦彦が監督を務めています。また、音楽は宮崎慎二が担当し、エンディングテーマにはクリスタル・ケイが起用されました。豊かな映像と音楽によって、ポケモンの世界が華やかに描かれています。

まとめ

『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・パール ギラティナと氷空の花束 シェイミ』は、ポケットモンスターのファンにとって一度は観ておきたい作品です。物語の中で繰り広げられる友情、冒険、そして感動が詰まったこの映画は、世代を超えて愛され続けることでしょう。

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