加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ

加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ

『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』は、1986年から1992年にかけてTBS系列で放送されたバラエティ番組です。この番組は、加藤茶と志村けんの2人が同もっとも人気のあるコメディデュオとして主役を務め、毎週土曜日の夜に多くの視聴者を楽しませました。

番組のスタートは1986年の1月11日で、当初は中途半端な時期の開始とされていましたが、これは前番組『8時だョ!全員集合』の終了後に継続的に視聴者を引きつけるための戦略でした。これにより、レギュラー化されたのです。

番組の形式と特徴

このバラエティ番組では、加藤と志村のコンビによるユーモアあふれるコントや、ロケを中心に組まれたギャグ要素のあるコメディドラマが展開されました。特に注目すべきは「おもしろビデオコーナー」で、視聴者が投稿した面白いホームビデオを紹介することが新たな試みだったため、多くの人気を博しました。このコーナーは、後に国内外の多くのテレビ番組に影響を与えることになります。

また、番組は録画放送が中心で、通常放送の中でのコントのセットには多額の制作費が投入されるなど、視聴者に向けた本格的な映像表現が追求されていました。

競合との戦い

『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』の放送中には、フジテレビの『オレたちひょうきん族』と視聴率競争が繰り広げられました。当番組の人気が高まるにつれ、視聴率が上昇し、ひょうきん族を打ち負かす結果に至りました。この rivalry は「土8戦争」と呼ばれるまでになります。志村けん自身は、視聴率争いにはあまり関心がなかったと回顧しています。

最高視聴率は、1987年の加藤茶の結婚披露宴を特集した回で36.0%を記録しました。また、番組の平均視聴率は18.3%に達し、特にコントのクオリティは高評価を受けていました。

番組の終了とその後

1992年のとき、視聴率が低下し、他局の強力な番組との競争に直面することになります。最終的にはレギュラー放送が終了し、その後『KATO&KENテレビバスターズ』としてリニューアルされるものの、視聴率を伸ばすことはできずに半年で終了しました。加藤と志村はその後しばらくレギュラー出演の機会を失ったものの、その後もそれぞれのスタイルで活躍し続けました。

影響と遺産

『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』は、後のコント番組やおもしろビデオ番組に多大な影響を与えました。特に『アメリカズ・ファニエスト・ホームビデオ』は、この番組からインスパイアを受けたもので、大ヒットを記録。現在でもそのフォーマットは多くの国に広まり、多様な形で楽しまれています。

このように、番組は日本のバラエティ番組の歴史に重要な地位を築き、今なお多くのファンに愛される存在です。

もう一度検索