加木屋中ノ池駅

加木屋中ノ池駅について

加木屋中ノ池駅（かぎやなかのいけえき）は、愛知県東海市加木屋町唐畑に位置する名古屋鉄道河和線の新しい駅です。この駅は、市民の利便性を高めるために設置され、「公立西知多総合病院前」の副駅名も持ちます。駅番号はKC02で、地域の重要な交通拠点となることが期待されています。

歴史

この駅の設置は、地域の住民からの強い要望に基づいて行われました。建設費は約75億円で、そのうち26億円は国からの助成金です。以前は高横須賀駅と南加木屋駅の間に加木屋駅が存在していましたが、新しい加木屋中ノ池駅はその駅よりも約0.7 km高横須賀駅寄りに位置し、両駅のちょうど中間地点に設けられています。

駅名の由来は、駅が中ノ池や加木屋町の双方の住民に利用されることを反映しており、また西知多総合病院の最寄り駅としての役割を示唆するものです。

年表を見ると、2015年に名古屋鉄道と東海市が協議を開始し、2020年には基本協定を締結しました。2022年には駅名が正式に決定され、2024年3月16日に開業予定です。当初は公立西知多総合病院側の北改札口のみが利用可能ですが、2025年度には南改札口の開設も計画されています。

駅構造

加木屋中ノ池駅は無人駅として運営され、駅集中管理システムが導入されています。ホームは2面2線の相対式で、各ホームには北側と南側にそれぞれ改札口が設けられています。ただし、開業時には北改札口のみが利用可能で、今後南改札口が整備される予定です。駅の構造は特異で、駅周辺が高台の住宅街に位置しており、北改札口から改札までの移動は長い階段やエレベーターを使用する必要があります。

また、両ホーム間は改札内で接続されていないため、利用者は一度改札を出ることになります。駅の西側にはロータリーが整備されており、西知多総合病院へのアクセスを簡素化する屋根付き通路も設けられています。南改札口はライフラインの一部として、将来的にはバス路線の乗り入れも予定されています。

駅構内にはトイレは設けられていないものの、北改札口を出た東側に仮設トイレが設置されています。

利用状況

2024年度の予測によると、加木屋中ノ池駅の1日平均乗降人員は927人と見込まれており、河和線の20駅中では17位に位置する見込みです。地域のアクセスの便を考えると、重要なイニシアティブとなることでしょう。

駅周辺の施設

駅周辺には、西知多総合病院をはじめとする様々な公共施設があります。中部安全衛生技術センター、東海市立横須賀中学校や東海市立加木屋小学校も近くにあり、住民にとって利便性の高い環境が整っています。

隣接する駅は高横須賀駅（KC01）と南加木屋駅（KC03）で、かつて存在した加木屋駅は1969年に廃止されています。加木屋中ノ池駅の開業は、今後の地域発展に寄与することが期待されています。

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