加納秀人

加納秀人：日本のロックを切り開いたギタリスト

加納秀人（かのう ひでと）は、1952年6月22日生まれの日本のギタリスト、シンガーソングライターです。ロックバンド「外道」の中心メンバーとして知られ、日本のロックシーンに大きな足跡を残しました。北海道美唄市出身。

生い立ちと音楽との出会い

小学校3年生の時に北海道から横浜へ転居。幼少期は運動好きでしたが、小学5年生の時に友人宅で初めてエレキギターを目にし、ミュージシャンになることを直感したそうです。中学時代にギターを手に入れ、独学で練習に励み、高校を中退して音楽の道へ進みました。奏法は、テレビから流れる音楽に合わせて独学で習得したと語っています。

外道での活躍

セッションミュージシャンを経て、1973年に「外道」を結成。「誰にも負けないオリジナルなバンド」を目指し、強烈な個性を放つ音楽で日本のロックシーンに衝撃を与えました。1976年に外道は一旦解散しますが、その後再結成、封印、再結成を繰り返し、現在も活動を続けています。

ソロ活動と多様な音楽性

外道での活動と並行して、ソロアーティストとしても活躍しています。1978年に1stソロアルバム『地球の夜明け』をリリースし、ジャズ・フュージョンの要素を取り入れた音楽性を披露しました。その後も、様々なスタイルのアルバムを発表し、幅広い音楽性を表現しています。また、ジョニー吉長らと「加納秀人Withイースト・ジャンキー・ファミリー」を結成したり、ATOMIC POODLEという別ユニットでの活動も行っています。

年譜

1968年：16歳で高校を中退し、バンドマンとしてのキャリアをスタート。
1971年：The Mに参加。
1972年：自身のバンド「サーカス」を結成。
1973年：バンド名を「外道」に改名し、白樺高原音楽祭でライブデビュー。
1976年：外道解散。
1977年：ジョニー吉長らと「加納秀人Withイースト・ジャンキー・ファミリー」結成。
1978年：1stソロアルバム『地球の夜明け』リリース。
1979年：2ndソロアルバム『IN THE HEAT』発表。
1980年：3rdソロアルバム『エレクトリック・ウズ』発表。
1981年：外道を再結成し、アルバム『POWER CUT』をリリース。
1982年：外道、アルバム『Mooning』をリリース後、自然消滅。
1983〜1986年：プロデュース及びセッション活動。
1991年：ライブ・アルバム『外道LIVE』をリリース。角松敏生プロデュースの『ONE,TWO』をGedo名義で発表。
1993年：加納秀人with外道名義で『DIE FOR YOU』発表。映画『極道記者』音楽監督。
1994年：映画『極道記者2』音楽監督。
1995年：イメージアルバム『疾風列伝 特攻の拓〜野生の天使たち〜』リリース。
1996年：4thソロアルバム『SWEET MISERY』リリース。
1999年：5thソロアルバム『意識の彼方へ』リリース。
2001年：外道再始動。
2002年：ソロアルバムの初CD化、ライブアルバム『加納秀人LIVE 1979』同時発売。外道のアルバム再発売。
2003年：外道30周年を迎え、ベスト盤、新作など6タイトルを発表。フジロックフェスティバルなどに出演。
2004年：外道封印。ソロシングル『On My Own』、DVD『Video 外道』発売。
2005年：ジョニー吉長、FUKUSHINとJFKを結成。
2007年：JFKアルバム『JFK』発表。7thソロアルバム『加納秀人 LIVE IN クロコダイル』発表。
2008年：ATOMIC POODLE結成、アルバム2枚発表。映画『ロック誕生 The Movement 70'S』に出演。
2009年：DVD『加納秀人 LIVE ANALYZE』発売。加納秀人BANDとしてスタジオライブ。
2010年：外道再始動。
2011年：外道、頭脳警察、山口冨士夫バンド等と共演。
2012年：『外道LIVE IN CROCODILE』をリリース。
2013年：外道として10年ぶりのスタジオ・アルバム『魂の叫び』を発表。ATOMIC POODLEとしてもアルバム発表。
2020年：ATOMIC POODLE、アルバム『MONSTAR』を発表。

音楽的影響と評価

加納秀人の音楽は、ブルース、ロックンロール、ジャズなど、多様な音楽からの影響を受けています。そのギタープレイは、力強く、時に繊細で、聴く者の心を揺さぶります。外道での活動を通じて、日本のロックシーンに多大な影響を与え、現在も多くのミュージシャンからリスペクトされています。

ディスコグラフィー（「外道」名義を除く）

アルバム

加納秀人ソロ
地球の夜明け（1978年）
IN THE HEAT（1979年）
エレクトリック・ウズ（1980年）
SWEET MISERY（1996年）
意識の彼方へ（1999年）
加納秀人LIVE 1979（2002年）
加納秀人LIVE IN クロコダイル（2007年）
旅人（2016年）
Thank You - HIDETO KANOH 50th Anniversary（2018年）
JFK
JFK（2007年）
ATOMIC POODLE
ATOMIC POODLE（2008年）
ATOMIC POODLE2（2008年）
弾丸ベイベー（2013年）
MONSTAR（2020年）

シングル

イエロー・モンキー／遊星とランデブー（1978年）
VIVA!カリフォルニア／ファンタジック・モーニング（1979年）
SWEET MISERY／Dreamer（1996年）
On my Own（2004年）

DVD

加納秀人 LIVE ANALYZE（2009年）
ロック誕生 The Movement 70'S （2010年）

ユニット別メンバー

Gedo：加納秀人(G)、[そうる透]、関谷聡(Key)
加納秀人with外道：加納秀人(G)、[そうる透]、関谷聡(Key)
JFK：[ジョニー吉長]、加納秀人(G)、FUKUSHIN(Bs)
ATOMIC POODLE：加納秀人(G)、[五十嵐公太]、[満園庄太郎]


加納秀人は、日本のロックシーンの黎明期から現在に至るまで、常に新しい音楽を追求し、挑戦し続けています。その情熱と才能は、これからも多くの人々を魅了し続けるでしょう。

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