加藤四郎

加藤 四郎について

加藤 四郎（かとう しろう）は、アニメ『宇宙戦艦ヤマトシリーズ』に登場する主要なキャラクターの一人です。声優を務めたのは神谷明であり、彼の存在は作品の中でも重要な役割を果たしています。四郎は兄の加藤三郎と非常に似た容姿をしており、一卵性双生児と言えるほどの酷似性を持っていますが、眉が少し濃いことで区別されています。

概要

四郎は『ヤマトよ永遠に』『宇宙戦艦ヤマトIII』『宇宙戦艦ヤマト 完結編』などの作品に登場します。彼は兄の三郎が戦死した後の時代に生まれ育ち、兄の遺志を継いで宇宙戦士としての道を歩むこととなります。兄が古代進や島大介らと同格で経験豊富な立場であったのに対し、四郎は古代たちの後輩であり敬語を使って接する立場にあります。神谷明はインタビューの中で、四郎を演じることが後輩としてスムーズだったと語っています。

劇中での位置づけ

『ヤマトよ永遠に』では、小惑星イカロスにある「宇宙戦士訓練学校」の卒業生として描かれ、コスモタイガー隊員としてヤマトに乗艦します。ただし、初登場時はあくまで一般乗組員であり、他にも多くのイカルス出身の新人たちが登場しましたが、彼らは劇中ではあまり目立たない存在となっています。

『宇宙戦艦ヤマトIII』では四郎は第2話から登場し、コスモタイガー隊の隊長に就任します。兄と同様に指導的な立場になり、後輩である揚羽武を支える役回りを果たしますが、各エピソードを通じて彼の成長が描かれています。

『宇宙戦艦ヤマト 完結編』では、沖田十三が自爆を宣言するシーンで彼は衝撃的な反応を示し、「それでもヤマトの艦長なんですか!?」と叫ぶ場面があります。しかし、古代の説得を受け入れ、状況を理解するに至ります。その後、彼はコスモタイガーIIのコックピットから、沖田の決意を目の当たりにし、仲間たちと共に艦の運命を見守ります。

備考

『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』では、四郎の着用したユニフォームが新航海長兼コスモパルサーのチーフパイロットである小林淳に受け継がれるという設定があります。とはいえ、この重要なシーンは初出の版では欠番となっていますが、ディレクターズカット版では復活し、四郎が彼の後輩たちにとっての憧れの存在であることを示しています。

リメイク作品である『宇宙戦艦ヤマト2199』には四郎の名前は出てこないものの、兄の物語と繋がりを持つキャラクターたちが登場し、作品全体に深い絆が感じられます。ゲーム版では、PS2用ソフト『宇宙戦艦ヤマト 暗黒星団帝国の逆襲』や『宇宙戦艦ヤマト 二重銀河の崩壊』には登場しませんが、その存在は多くのファンに認識されています。

結論

加藤四郎は、兄三郎の影響を色濃く受けながらも独自の道を歩むキャラクターであり、ヤマトシリーズにおいて新たな挑戦と成長を示す象徴的な存在です。彼の物語は、家族、友情、そして宇宙戦士としての誇りをテーマにした深い物語へと繋がっていきます。

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