加藤常昭

加藤常昭（かとう つねあき）

1929年4月15日 - 2024年4月26日、日本の著名な神学者、説教家。

略歴

ハルピンで生まれ、東京大学文学部哲学科を卒業後、1956年に東京神学大学を修了。東京神学大学では実践神学の教授として教鞭を執り、1986年までその任を務めた。

牧師としては、日本基督教団の若草教会、牛込払方町教会、鎌倉雪ノ下教会で信徒を導いた。1997年からは日本基督教団の隠退教師となり、その後は全国各地で説教塾を展開し、次世代の説教者を育成することに情熱を注いだ。

日本プロテスタント宣教150周年記念大会では、基調講演「神の言葉に生かされるキリストのからだ・教会」を行い、大きな反響を呼んだ。2011年には、長年の功績が認められキリスト教功労者を受賞。

2024年4月26日、95歳で永眠。

業績

加藤常昭は、実践神学の研究者、説教者として、日本のキリスト教界に多大な影響を与えた。特に説教塾を通じた後進の育成は、日本の教会における説教の質を高める上で重要な役割を果たしたと言えるだろう。

著作

加藤常昭は多数の著作を通じて、聖書解釈、信仰、教会生活など、キリスト教信仰の核心に迫った。

『聖書の読み方』
『入信への道』
『主の道を生きて 第一コリント書講解説教』
『説教 牧師と信徒のために』
『主イエスの背を見つめて キリスト教の真髄』
『日本の説教者たち（日本キリスト教説教史研究 1）』
『福音主義教会形成の課題』
『すこやかな歩みを 第一テサロニケ書講解説教』
『山上の説教』
『教会に生きる祈り 祈祷集』
『祈りへの道』
『主イエスの歩み・わたしたちの歩み』
『加藤常昭説教全集 全20巻』
『聖書を読む 3 ルカによる福音書』
『雪ノ下カテキズム 鎌倉雪ノ下教会教理・信仰問答』
『ハイデルベルク信仰問答講話』
『ヴァイツゼッカー』
『説教論』
『教会生活の手引き 鎌倉雪ノ下教会』
『説教者カール・バルト バルトと私』
『ヨハネによる福音書講解説教 1-5』
『講解説教ヨハネの黙示録』
その他多数

翻訳

海外の神学者の著作を翻訳し、日本の神学界に紹介した功績も大きい。特にカール・バルト、E.トウルナイゼン、R.ボーレンなどの著作の翻訳は、日本の神学研究に大きな影響を与えた。

『この世に生きるキリスト者』 （トウルナイゼン）
『牧会学 慰めの対話 1-2』 （E.トウルナイゼン）
『夕べの祈り』 （C.ブルームハルト）
『福音主義神学入門』 （カール・バルト）
『現代に信仰は可能か 神学の課題と説教の位置』 （H.ティーリケ）
『神学者カール・バルト』 （J.ファングマイアー）
『説教学入門』 （C.H.スポルジョン）
『説教学 1-2』 （R.ボーレン）
その他多数

参考文献

加藤常昭著作一覧
加藤常昭先生の説教論

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