加藤貴子 (バスケットボール)

加藤貴子（かとう たかこ、1971年4月12日生まれ）は、神奈川県横浜市出身の元バスケットボール選手で、現在は中原姓。彼女は「JET」の愛称で親しまれ、ポジションは主にセンターを務め、身長180cmという恵まれた体格を活かしたプレーが特徴でした。夫もまた元バスケットボール選手である中原雄です。

輝かしい競技実績

加藤は、神奈川県立富岡高等学校在学中の1989年に、高校生として史上初めて全日本代表に選出されるという快挙を成し遂げました。同年、ウインターカップでは1試合51得点という驚異的な大会記録を樹立し、その名をバスケットボール界に刻みました（この記録は2017年に奥山理々嘉によって更新されています）。

高校卒業後の1990年、加藤は名門シャンソン化粧品に入社し、チームの黄金時代を支える中心選手として活躍しました。シャンソン化粧品は、公式戦54連勝、10連覇という前人未到の記録を打ち立て、加藤もその偉業に大きく貢献しました。

また、加藤は日本代表としても数々の国際大会に出場し、その実力を世界に示しました。アトランタオリンピックをはじめ、世界選手権やアジア大会など、主要な国際大会で日本のためにプレーしました。

海外挑戦と引退、そして普及活動へ

2000年、長年所属したシャンソン化粧品を退社し、新たな挑戦としてイタリア・セリエAのプリオロへ移籍しました。これは、日本人選手として初めてのイタリア・セリエAでのプレーとなりました。

しかし、膝の怪我に悩まされ、2001年3月に現役引退を決意しました。短い海外でのプレーでしたが、その経験は彼女にとって大きな財産となりました。

引退後は、バスケットボールの普及活動に力を注いでいます。クリニックや講演会などを通じて、次世代の育成に貢献するとともに、バスケットボールの魅力を広く伝えています。彼女の情熱は、多くの人々に影響を与え続けています。

日本代表としての足跡

1990年 世界選手権
1994年 世界選手権
1994年 アジア大会
1996年 アトランタオリンピック
* 1998年 世界選手権

加藤貴子は、選手としての輝かしい実績に加え、引退後の普及活動を通じて、日本のバスケットボール界に多大な貢献をしている人物として、高く評価されています。

もう一度検索