加藤順大

加藤順大：サッカー選手からプロフットゴルファー、そして指導者へ

加藤順大氏は、1984年12月11日生まれの埼玉県上尾市出身の元プロサッカー選手です。ポジションはゴールキーパー（GK）。少年時代からサッカーに打ち込み、西上尾イレブンファイターズ、静岡中田SSS、静岡FC、清水エスパルスジュニアユース、大宮FCと、複数のクラブチームで経験を積みました。中学時代には、GKとFWを兼任する二刀流プレイヤーとして活躍したこともありました。

2000年から2002年にかけては浦和レッズユースに所属し、2種登録選手としてトップチームにも帯同。2003年には浦和レッズにトップ昇格を果たします。しかし、都築龍太氏や山岸範宏氏といった実力者に阻まれ、なかなか出場機会を得られませんでした。

トップチーム昇格から8年目、2011年6月11日に行われた大宮アルディージャとのダービーマッチで、念願のリーグ戦初先発を果たします。この試合をきっかけに正GKの座を掴み取ると、以降はリーグ戦を中心に多くの試合に出場。2012年にはリーグ戦全試合に出場し、チームの守護神として活躍しました。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の下では、GKにもビルドアップへの参加が求められ、加藤氏の持ち味である正確なパス捌きがチームに大きな貢献を果たしました。

2013年もレギュラーとしてプレーを続けましたが、中盤戦以降は失点が増加し、終盤戦は山岸氏にポジションを譲ることになります。2014年には西川周作氏の加入により出場機会が激減。同年オフに大宮アルディージャへ完全移籍しました。大宮では塩田仁史氏とのポジション争いを制し、J1昇格に大きく貢献。昇格後も正GKとして活躍し、チームの躍進を支えました。

2018年シーズンは出場機会がなく、契約満了。2019年には京都サンガF.C.に移籍しましたが、清水圭介氏、若原智哉氏の壁は高く、出場機会は限られました。2020年シーズン終了後、契約満了により退団。

2021年1月、京都フットボールリーグ4部に所属するマッチャモーレ京都山城に加入し、選手兼監督としてチームを率いました。同年シーズン終了後退団し、2022年2月1日、自身のInstagramで現役引退を発表。

選手引退後は、近年注目を集めるフットゴルフに転身。プロフットゴルファーとしてツアーに出場し、好成績を収めています。また、定期的にサッカー指導者としても活動しており、2024年にはアトレチコ鈴鹿クラブのコーチに就任しています。

加藤氏のキャリアは、プロサッカー選手としての華々しい活躍だけでなく、指導者やフットゴルファーとしての挑戦を含め、多岐に渡る活動に満ち溢れています。浦和レッズ在籍時には、チームマガジンで自身のコーナーを持ち、オフショットなどを掲載するなど、ファンとの交流にも積極的でした。また、大宮アルディージャ所属時には、「スコーピオンキック」を彷彿とさせるセービングで世界中のメディアから称賛を集めたことも記憶に新しい出来事です。

数々のクラブで培った経験、そして持ち前の明るさと高い技術力を武器に、これからも様々な分野で活躍していくことでしょう。彼の今後の活躍にも目が離せません。

もう一度検索