労働大学

労働大学（ろうどうだいがく）は、マルクス主義や労働法などの講座を各地で開催している教育機関の名称です。略称として「労大」と呼ばれることもあります。

その起源は1954年、社会党左派の党学校として設立されたことに遡ります。初代学長には鈴木茂三郎が就任しました。東京での本科講義を皮切りに、その活動は全国へと拡大していきました。

しかし、1980年代に入ると、労働大学は左右両派の路線対立という深刻な問題に直面します。この対立は激化の一途をたどり、2003年にはついに分裂という結果を招きました。右派は労働大学を解散し、新たに「労働大学出版センター」を設立。雑誌『まなぶ』や労大新書、ブックレットなどの出版活動を始めました。

一方、左派は同年に労働大学の再建を表明し、新社会党などと連携しながら活動を継続しています。「『まなぶ』友の会」を各都道府県で結成し、現在も全国各地で講座や学習会を開催しています。

なお、「労働大学」という名称に類似した団体や講座が複数存在するため、注意が必要です。厚生労働省系の職員研修施設である「労働大学校」、UAゼンセンの研修施設である「中央労働大学」、そして複数の都府県で労働法を講じる「労働大学講座」などがその例として挙げられます。

関連情報

労働学校
労働者教育協会
社会主義協会

外部リンク

労働大学（左派）
* 労働大学出版センター（右派）

もう一度検索