勇気をだして

『勇気をだして』は、1998年7月20日から8月28日まで、TBS系列の「花王 愛の劇場」枠で放送された昼のテレビドラマです。全30回、6週にわたり、月曜日から金曜日の午後1時00分から1時30分（JST）に放送されました。

あらすじ
物語は、主人公の戸田千秋が、一人息子の陸を連れて、夏休みに実家のある伊豆下田へ帰省するところから始まります。千秋の夫である洋介は、大学の研究室で不可解な死を遂げており、そのショックで陸は心を閉ざしてしまっていました。千秋は、陸を立ち直らせるために、故郷へと戻る決意をします。しかし、彼女自身もまた、心臓病という重い病を抱えており、余命わずかな状態でした。下田で、陸は迷い犬のサブと出会い、さらにカレン、晋也、リサという3人の仲間と友情を育んでいきます。彼らとの出会いが、陸の心を少しずつ開いていく一方、千秋は残された時間を息子との絆を深めるために過ごしていきます。

主なキャスト
戸田千秋：かとうれいこ
川嶋敦（千秋の主治医）：四方堂亘
戸田陸（千秋の息子）：遠藤雄弥
小田切直人（千秋の兄）：谷村好一
小田切法子（千秋の義姉）：花山佳子
圭（千秋の姪）：森本愛未
カレン（陸の友人）：ジャスミン・アレン
晋也（陸の友人）：芝崎善紀
リサ（陸の友人）：大柳絵梨香（現：朝倉えりか）
長谷川刑事：佐々木勝彦
神主：城後光義
川嶋院長（敦の父）：筒井康隆
戸田洋介（千秋の夫）：浅野和之
小田切佐和（千秋の母）：中原ひとみ
小田切健吾（千秋の父）：宍戸錠

スタッフ
脚本：矢島正雄、飯野陽子
演出：島崎敏樹、佐藤健光
プロデューサー：松本嘉孝
制作：泉放送制作、TBS

主題歌
「思い切り泣いてもいいよ」
作詞・作曲：遠藤京子
編曲：小林信吾
歌：石嶺聡子

作品のポイント
このドラマは、親子の愛情、子供たちの友情、そして病との闘いを描いています。特に、母親である千秋が、自身の病状を抱えながらも、息子の成長を願う姿は、視聴者の心を強く揺さぶりました。また、舞台となる伊豆下田の美しい風景が、物語に深みを与えています。

関連作品
「さよならママ」(1987年)：本作と同様に、夫を亡くした女性が、自らの病と闘いながら子育てをする姿を描いた作品です。
「砂時計」(2007年)：本作と同様、母親の実家を舞台に、少年少女たちの友情が描かれています。
「ラブレター」(2008年)：本作同様、転校先の地で少年少女たちの友情が描かれる作品です。

外部リンク
愛の劇場『勇気をだして』 - Webアーカイブ
勇気をだして - テレビドラマデータベース

『勇気をだして』は、短い期間の放送ではありましたが、多くの視聴者に感動を与え、今もなお記憶に残るドラマの一つです。家族の絆、子供たちの成長、そして人生の尊さを描いた本作は、時代を超えて人々の心に響く普遍的なテーマを扱っています。

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