勇者指令ダグオン 水晶の瞳の少年

勇者指令ダグオン 水晶の瞳の少年

『勇者指令ダグオン 水晶の瞳の少年』は、1997年に全2巻がリリースされたオリジナル・ビデオ・アニメーションです。この作品は、テレビアニメ『勇者指令ダグオン』のその後を描いたものであり、シリーズとしても初のOVA完全新作となっています。

概要

本作は、リリース前年に放送されたテレビシリーズの最終回から1年後の物語を展開しています。続編を望む声が高まり、一部の女性ファンによる署名活動がきっかけで制作が決定されました。監督を務めた望月智充氏は、キャラクター中心の内容が求められたことから、ロボットなしでもダグテクターの存在が可能という独自のストーリーを作ることを目指していました。

また、本作品は子供向けというよりも、より大人の視点を意識して制作されたため、作画はテレビシリーズに比べて美麗なスタイルが採用されています。特に、デザインも刷新され、キャラクターたちの私生活に触れる描写が盛り込まれています。

映像ソフトについては、当初のVHSリリースに加え、2006年にはDVD-BOXにも収録され、特典としてフィギュアも付属しました。

あらすじ

サルガッソ軍の脅威が去り、平和が戻った地球で、主人公の大堂寺炎らダグオンチームのメンバーは進級や就職を迎えています。そんな中、エンは怪しい男たちに追われる謎の少年ケンタを保護しますが、彼は記憶を失っていました。エンはケンタを可愛がりますが、彼を狙っている男たちのリーダーはライであり、物語は彼らとの戦いへと発展していきます。

戦闘中、ケンタは水晶となり、その正体が宇宙の伝説的生命体デアンドゾルの一部であることが明らかになります。ライはエンたちにケンタを抹消させたくないがために、秘密裏に動きます。しかし、最終的にはケンタの内なる心がエンたちと共に地球を救うためにダグオンチームの力を結集し、ファイナルダグオンへと変化し、相手に挑むことになります。

登場人物

本作品には、ダグオンチームの面々や新たなキャラクターが登場します。各キャラクターは前作を通じて成長し、特にダグテクターのデザインも前作から進化しています。仲間たちの協力や成長を通じて、戦いに挑む姿が描かれています。ストーリーの中で描かれる絆や友情、さらには個々の成長が、本作の魅力の一つとなっています。

スタッフ

本作の制作には、多くのクリエイターが携わりました。監督の望月智充、脚本の北嶋博明、キャラクターデザインの柳沢テツヤをはじめとするスタッフにより、クオリティの高いアニメーションが実現されています。

音楽と商品展開

『勇者指令ダグオン 水晶の瞳の少年』には、エンディングテーマとして魅力的な楽曲が使用されています。また、関連商品として音楽CDやゲームも展開され、ファンに高く評価されています。

このように、「勇者指令ダグオン 水晶の瞳の少年」は、深いストーリーとキャラクターの成長を描いた作品として、多くの人々に愛され続けています。

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