勝呂壽統

勝呂壽統

勝呂壽統（すぐろ ひろのり）、本名は勝呂博憲。1963年9月23日生まれの元プロ野球選手であり、内野手として日本のプロ野球界で長いキャリアを築いてきました。千葉県船橋市出身で、2024年からは読売ジャイアンツ女子チームのコーチを務めることが発表されています。

経歴

勝呂は中学1年の時にリトルリーグで全国優勝を経験し、その後千葉商業高校に進学。2年春の千葉県大会では準優勝を果たし、卒業後は日本通運（浦和）に入社しました。日通は都市対抗野球の常連チームであり、特に1986年の大会では補強選手の山越吉洋と共に二遊間を組み、注目を集めました。この年のドラフトで読売ジャイアンツから5位指名を受けたものの、一時入団を保留しましたが、1987年の都市対抗大会に出場したことが契約へと繋がりました。

現役時代、勝呂はプロ初年度から一軍に定着し、1988年には5月28日の広島戦でプロ初ホームランを記録。同年は89試合に出場し、岡崎郁との遊撃手争いを繰り広げましたが、打撃面での伸び悩みや守備での失策が影響し、出番が減っていきました。その後、1991年にはオリックス・ブルーウェーブに移籍し、1993年には再び遊撃手として定着。1995年には自己最多の117試合に出場し、リーグ優勝に貢献しました。

1996年の日本シリーズでは古巣・巨人との対戦にも出場し、日本一を決める瞬間を迎えましたが、1997年には金銭トレードで近鉄バファローズへ移籍し、近年では打撃が好調でした。その後、後輩選手の台頭により出場機会は減少し、1999年をもって現役を引退しました。

引退後の活動

引退後は2000年に近鉄の二軍守備走塁コーチに就任。その後、2003年から2年間はダイエーの一軍内野守備コーチを務めるなど、指導者としても活躍しました。しかし、2004年にはプレーオフでの失敗があり、2005年以降は二軍コーチとして活動を続けました。さらに、2008年シーズンは四国・九州アイランドリーグの香川オリーブガイナーズで野手コーチを務め、2009年からは巨人の二軍コーチへと復帰しました。

2011年からは一軍内野守備コーチに昇格し、シーズン終了後に古巣を退団。2016年には高知ファイティングドッグスの野手コーチに就任、2020年からは再度高知に復帰し、2023年シーズン後に退任しました。

人物

勝呂は地味な印象の選手ながらも、道具や練習の技術において非常に高いスキルを持っています。特に、ノックの技術には定評があり、打球を真上に当てる技を習得しています。彼のコーチングスタイルは、選手たちに実践的で細やかな技術を伝えるものが多く、その指導力からも非常に高く評価されています。

2024年には新たに読売ジャイアンツ女子チームのコーチとしての役割を担うことが決まり、期待されています。

もう一度検索