勝木隼人

勝木隼人の競歩キャリア

勝木隼人（かつき はやと）は1990年11月28日生まれの日本の男子陸上競技選手で、専門は競歩です。福岡県出身で、陸上競技界においてその名前が知られる存在となっています。彼は東海大学を卒業した後、自衛隊体育学校に所属し、幹部自衛官（2023年10月現在、2等陸尉）として競技を続けています。

経歴の概略

勝木は、大野城市立平野中学校及び福岡県立武蔵台高等学校を卒業後、2010年5月に東海大学在学中に競歩をスタートしました。大学の競技シーンでは、2011年と2012年に日本インカレで10000mWの部門で連覇を達成し、その名を知られるようになりました。当初は実業団のチームから加入の話がありましたが、卒業後はアルバイトをしながら競技を続けました。

2014年、彼は自衛隊に入隊し、翌年には自衛隊体育学校に所属することが許可されます。この時に50km競歩に専念する決意をします。2017年には全日本競歩高畠大会を制し、翌年には世界競歩チーム選手権で見事な成績を収めた後、2018年のジャカルタアジア大会にて50km競歩で金メダルを獲得しました。

競技成績

2019年には世界陸上競技選手権ドーハ大会に出場しましたが、体調不良の影響で27位に終わります。それでも、競技生活においては順調に歩を進めていました。2021年には、自己ベストの3時間42分34秒を記録し、東京オリンピックにも出場しましたが、靴紐の解けるトラブルもあり、最終的には30位となってしまいます。

2022年においては、日本陸上選手権の男子35kmでは30kmの日本記録を更新しつつも5位に留まりました。2023年4月には自己ベストの2時間28分53秒で4位を記録し、同年のアジア競技大会でも混合男女団体35km競歩で銀メダルを獲得しています。

家庭と今後

私生活では、2016年に結婚し、2019年には第一子となる長男が誕生するなど、家族の支えを受けながら競技に取り組んでいます。2024年にはパリ五輪を目指して競技を続け、全日本競歩能美大会では日本歴代10位相当の記録を樹立するなど、その実力は確かです。しかしながら、選考基準によりパリ五輪内定には至らなかったものの、その活動は多くの人々にインスピレーションを与えています。彼の今後の活躍にますます目が離せません。

自己記録

• - 20km競歩: 1時間18分43秒（2024年3月17日、全日本競歩能美大会）
• - 35km競歩: 2時間28分53秒（2023年4月16日、日本陸上選手権）
• - 50km競歩: 3時間42分34秒（2021年4月11日、日本陸上選手権）

彼のプロフィールは、陸上競技界でのスポーツ選手としてだけでなく、家庭人としての一面をも持っていることが魅力的です。

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