勝林寺 (京都市)

勝林寺

勝林寺（しょうりんじ）は、京都市東山区に位置する臨済宗東福寺派の寺院です。東福寺の塔頭の一つであり、本尊として毘沙門天を祀っています。

歴史

勝林寺は、1550年（天文19年）に東福寺の第205世住職であった高岳令松によって創建された勝林庵が始まりとされています。本尊の毘沙門天像は、平安時代に作られたと伝えられており、江戸時代に独秀令岱という僧が東福寺の仏殿で発見し、勝林寺に祀られるようになったとされています。

東福寺の塔頭として、本山の北側、鬼門の位置にあります。毘沙門天は北方を守護する神であることから、「東福寺の毘沙門天」として広く知られています。

本尊の毘沙門天像は秘仏とされており、普段は拝観することができません。しかし、毎年春と秋の特別公開期間には、その姿を拝むことができます。

本堂は、この寺を深く信仰していた檀家であり、公家であった近衛家の大玄関を移築したものです。歴史的価値のある建築物としても注目されています。

境内

境内は、静かで落ち着いた雰囲気に包まれており、四季折々の自然を感じることができます。特に、春の桜や秋の紅葉の時期には、多くの参拝者や観光客が訪れます。

交通アクセス

勝林寺へは、JRと京阪電気鉄道の「東福寺駅」から徒歩で約10分の距離です。公共交通機関を利用して比較的簡単にアクセスできます。

まとめ

勝林寺は、歴史と文化が色濃く残る京都において、静かに佇む美しい寺院です。東福寺の塔頭として、また「東福寺の毘沙門天」を祀る寺として、多くの人々に親しまれています。秘仏である毘沙門天像の特別公開や、近衛家の大玄関を移築した本堂など、見どころも多く、訪れる人々を魅了し続けています。

補足

宗派: 臨済宗東福寺派
本尊: 毘沙門天
創建: 1550年（天文19年）
所在地: 京都府京都市東山区本町15丁目801

外部リンク

毘沙門堂 勝林寺
勝林寺 - 京都市

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