勝田詩織

勝田 詩織（かつた しおり）は、1987年9月14日に福岡県で生まれた日本の女性声優およびナレーターです。現在は特定の事務所に所属せず、フリーランスとして多方面で活躍しています。

来歴

学生時代は筑紫女学園高等学校に学び、その後、声優を志して代々木アニメーション学院の福岡校で専門的なスキルを習得しました。キャリアの初期にはアズリードカンパニーに所属していましたが、現在はフリーの立場で活動しています。

声優としての第一歩を踏み出したのは、2010年6月10日に発売されたWii用ロールプレイングゲーム『ゼノブレイド』でした。この作品で主要キャラクターの一人であるメリア役を演じ、デビューを果たしました。このメリアという役は、その後の彼女のキャリアにおいて非常に重要な位置を占めることになります。

人物

彼女の特技として挙げられるのはマッサージです。また、資格として漢字検定3級を取得しています。

主な活動

勝田詩織氏は、ゲーム、アニメ、吹き替え、ナレーションなど、声を使う様々なメディアで活躍しています。特に代表的な出演作品としては、デビュー作であり、シリーズの核となるキャラクターを演じているゲーム『ゼノブレイド』シリーズが挙げられます。

ゲーム

『ゼノブレイド』シリーズには、初代（2010年）、完全版である『ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション』（2020年）、そして続編の『ゼノブレイド3』（2022年）と、メリア役として継続的に参加しています。これは、彼女が演じるキャラクターがファンから長く愛されていること、そしてシリーズにとって欠かせない存在であることを示しています。その他にも、『久遠の絆 再臨詔 フルボイス版』、『ゼノブレイドクロス』、『プリンセスメーカー』、『オルターレコードアジャストメント』など、多様なジャンルのゲームで声を担当しています。

アニメ

テレビアニメでは、『ドラえもん』（第2期）、『普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。』、『わしも WASIMO』といった作品に出演しています。特に『城下町のダンデライオン』では櫻田輝役や女性コーチ役、『三者三葉』ではベルゼブブ役など、個性的なキャラクターを演じ分け、その演技の幅広さを見せています。

吹き替え

海外作品の日本語吹き替えにも多数参加しており、活動範囲の広さが伺えます。韓国ドラマ『マイ・ヒーリング・ラブ〜あした輝く私へ〜』をはじめ、様々な国の映画の吹き替えを担当しています。例えば、『彼と私と両家の事情』、『ロブスター』（レア・セドゥ演じる独身者のリーダー）、『ソード・オブ・レジェンド 古剣奇譚』など、ジャンルも多岐にわたります。また、アニメ作品では『レゴ フレンズ』、『レゴ チーマ』、『レゴ ニンジャゴー』シリーズなどでキャラクターに息を吹き込んでいます。

その他の出演

ゲームやアニメ以外にも、パチンコ・パチスロ機『真田純勇士すぺしゃる』では根津甚八役を演じました。さらに、『紫電改のマキ』や『のぶながっ!』といったドラマCD、電子マンガ『マジカル☆ドリーマーズ』など、様々な形態の音声作品に関わっています。ラジオ大阪の番組でマンスリーアシスタントを務めた経験もあります。

ナレーション・その他活動

声優としての演技だけでなく、ナレーターとしての活動も目立ちます。テレビ番組『アニメTV』、『内村のツボる動画』、そして『有吉の世界同時中継 〜今、そっちってどうなってますか?〜』ではボイスオーバーを担当するなど、多くの番組で声を使って情報を伝えています。また、ラジオCMや企業のWEBCM、PVのナレーションなども手掛けており、ナレーターとしての信頼性も高いです。過去にはイベントMCを務めたり、「第1回全日本アニソングランプリ 福岡大会」で審査員特別賞を受賞したりした経験もあります。

さらに、インターナショナル・メディア学院では講師を務めており、後進の声優育成にも力を入れています。これは、自身の経験やスキルを次世代に伝えるという、教育者としての側面も持っていることを示しています。

勝田詩織氏は、ゲーム『ゼノブレイド』での鮮烈なデビュー以降、アニメ、吹き替え、ナレーション、教育など、声に関わる多様な分野で着実にキャリアを積み重ねています。その幅広い表現力と多角的な活動は、声の専門家としての彼女の存在感を確立しています。

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