北の沢スキー場

北の沢スキー場（北の沢三角山スキー場）

北の沢スキー場、または北の沢三角山スキー場は、かつて札幌市南区北ノ沢に位置していたスキー場です。具体的な所在地は北ノ沢1864番地および1867番地で、それぞれの土地所有者が異なっていました。

概要

このスキー場は、藻岩観光開発協会の一事業として開発されました。特筆すべきは、建設が地元住民の手によって行われたという点です。1966年2月に開業し、運営は札幌市からの補助金によって支えられていました。

沿革

1964年7月21日に藻岩観光開発協会が創立され、北の沢スキー場はその主要な事業の一つとして位置づけられました。1965年11月からは、地元住民による建設作業が開始され、翌1966年2月20日午前11時にスキー場開きが盛大に催されました。

スキー場をはじめとする地域開発は、北ノ沢地区の人口増加に大きく貢献しました。住宅地としての開発が進み、1973年には藻岩北小学校が開校するなど、地域の発展に寄与しました。

営業シーズン

営業期間は、おおよそ1月中旬から3月上旬まででした。

コース

スキー場は、北の沢地区の北側に位置する藻岩山の斜面を利用しており、全体的に起伏が緩やかなコースが特徴でした。総敷地面積は20ヘクタールに及び、スキー場の入口には管理事務所が設けられていました。

教育利用

起伏の緩やかさから、小中学生向けのスキー学習の場として、地域の教育機関に広く利用されました。学校が利用を希望する際には、教育委員会から南区役所土木管理課を通じて北の沢町内会に連絡を入れる必要がありました。

休憩所となる小屋などがなかったため、利用者は雪の上に直接敷物を敷いて座るか、そのまま雪面に座り、おにぎりなどの昼食をとるのが一般的でした。

北の沢スキー場は、地域住民の協力によって建設され、地域社会の発展に貢献したスキー場として、その名を刻んでいます。

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