北七番丁通り

北七番丁通りの概要

北七番丁通り（きたななばんちょうどおり）は、宮城県仙台市青葉区に位置し、上杉地区と土橋・柏木地区を結ぶ重要な通りです。この通りは、仙台市道北七番丁線としても知られ、市の歴史的町名活用推進事業の一環として名付けられました。江戸時代には侍屋敷が存在していた地域で、長い歴史を有する通りでもあります。

通りのルート

北七番丁通りの起点は、上杉六丁目の宮城県立視覚支援学校の敷地角にある朝日神社前で、ここでは二本杉通と交わります。終点は柏木二丁目にあるセブンイレブンの前で、土橋通との交点となります。この通りは元々、仙台市中心部の上杉山から八幡町まで続く一直線の道路でしたが、2017年まで存在していた東北大学雨宮キャンパス（現在は第二高等学校の位置）によって東西に分断されてしまいました。このため、北七番丁通りの西側は「北七西部」、東側は「北七東部」と呼ばれることがあり、地域によっては町内会や子ども会の名称としても使われています。

1888年の陸地測量部作成の地図によると、北七番丁通は堤通以西のみに明記されており、以東については単なる細道扱いとなっています。このことは、通りの歴史的な重要性を物語っています。

行政上の名称

北七番丁通りの行政上の名称は、区間によって異なります。起点から愛宕上杉通までの部分は「仙台市道青葉748号・北七番丁2号線」、堤通から青葉神社通までが「仙台市道青葉749号・北七番丁3号線」、青葉神社通から終点は「仙台市道青葉747号・北七番丁1号線」となっています。

広義における北七番丁

仙台市が推進している「歴史的町名」の概念において、北七番丁通は朝日神社前の十字路までを指しますが、そこから東照宮方面へ進む道も含まれることがあります。この区間は、ゴミ集積車や緊急車両だけが通行許可を受けており、一般の車両は終日立入禁止の歩行者専用道路として設定されています。さらに、午前中の特定の時間帯には追加の規制もあり、指定車以外の進入が制限されます。

堤通雨宮町の新道構想

最近では、東北大学が青葉山の旧ゴルフ場にキャンパスを移転する構想があるため、近未来には農学部が移転し、その跡地に新しい道路が設けられる予定です。この新道路は、現在分断されている北七番丁通を連絡する役割を果たすことになる見込みです。ただし、農学部の跡地利用はまだ未決定であり、都市計画によっては計画が頓挫する可能性もあります。

歩道の整備と一方通行規制

東部

北七番丁通りの東部は、全区間が東向きの一方通行として運用されています。この区域の北側には教育施設が並び、宮城教育大学附属中学校や宮城県立視覚支援学校があり、また朝日神社も位置しています。狭い道幅ではありますが、歩道は北側にのみ整備されており、主に通学する生徒の安全を確保するために設けられています。

西部

西部の堤通から勾当台通、青葉神社通の区間は比較的広い道幅ですが、狭いT字路が存在し、一方通行の規制が施されています。この周辺には多くのトラックが出入りし、交通量も多いため安全上の配慮が必要とされています。特に、青葉神社通から木町通までの区間は最も狭くなっており、見通しが悪いので通行時には十分な注意が求められます。

まとめ

北七番丁通りは、仙台市を代表する歴史ある通りであり、地域の交通の中心として機能しています。通りの整備や交通規制が進められることで、安全かつ快適な移動手段となることが期待されています。

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