北九州マラソン

北九州マラソン：街を駆け抜ける感動と挑戦

北九州マラソンは、福岡県北九州市で毎年2月に開催される大規模な市民参加型マラソン大会です。2014年、市制50周年を記念して産声を上げたこの大会は、今や北九州市を代表するスポーツイベントとして、多くのランナーと市民に愛されています。

大会の成り立ちと発展

北九州市が市制50周年を迎えた2013年、その記念事業の締めくくりとして企画されたのが北九州マラソンでした。当初は1回限りの予定でしたが、予想をはるかに上回る応募者数と、参加者からの熱烈な要望を受け、継続開催が決定。北橋健治市長（当時）の英断が、現在の北九州マラソンへと繋がっています。

当初は2月上旬の開催でしたが、参加者からの「寒すぎる」という声を受け、第3回からは熊本城マラソンと同日開催に変更。より多くのランナーが快適に走れるよう、改善が重ねられています。なお、2021年と2022年は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、やむなく中止となりました。

多彩な種目とコース

北九州マラソンのメイン種目は、日本陸上競技連盟公認のフルマラソンです。定員は1万人で、そのうち2割は北九州市民優先枠として設けられています。フルマラソンの他にも、ハーフマラソンと駅伝を組み合わせたペアリレーマラソン（100組200人）、3kmまたは5kmを走るファンラン（1,000人）など、多様な種目が用意されています。

コースは、北九州市の主要な観光スポットを巡るように設計されています。フルマラソンは、北九州市役所前をスタートし、八幡製鐵所東田第一高炉跡やスペースワールド、門司港レトロ地区などを経由し、北九州国際会議場前をゴールとするコースです。当初は若松区をコースに含める案もありましたが、交通への影響を考慮し、見送られました。

大会運営とテレビ中継

北九州マラソンは、北九州市と一般財団法人福岡陸上競技協会が主催し、北九州マラソン実行委員会が主管として運営されています。RKB毎日放送と毎日新聞社が中心的な役割を担い、にしけいやALSOK福岡などが運営協力を行っています。

大会の模様は、RKB毎日放送で生中継されます。第1回は午後の放送でしたが、第2回からは午前の部も加わり、より長時間にわたって大会の熱気を伝えています。また、第1回からはBS-TBSでも午後の部が同時放送され、全国の視聴者に北九州マラソンの魅力が届けられています。

北九州マラソンの魅力

北九州マラソンは、単なるマラソン大会ではありません。北九州市の魅力を体感できるコース、地域住民の温かい応援、そして何よりも、参加者それぞれの挑戦と感動がそこにはあります。記録更新を目指すランナー、仲間との絆を深めるランナー、健康のために走るランナー。それぞれの想いを胸に、北九州の街を駆け抜ける姿は、多くの人々に勇気と感動を与えてくれます。

北九州マラソンは、これからも北九州市を代表するスポーツイベントとして、多くのランナーと市民に愛され続けることでしょう。

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