北山朝徳

北山 朝徳

北山朝徳（きたやま とものり）は、1947年4月15日生まれで、2019年6月18日に他界した日本の実業家およびサッカー関係者です。広島県豊島出身で、拓殖大学を卒業後、サッカーの発展に寄与した重要人物のひとりです。彼は日本サッカー協会（JFA）の国際委員として活躍し、南米との架け橋となる数々の活動を行いました。

略歴

彼はみかん農家の家に生まれ育ち、家庭の次男として育ちました。大学時代には「ブラジル研究会」に参加し、早くから国際的な視野を持っていました。卒業後に単身アルゼンチンへ移住し、1970年には「TOSHIN（東進）」という会社を設立し、運送業や旅行代理店の業務を展開しました。サッカーのプレー経験はなかったものの、1978年に開催されたFIFAワールドカップをきっかけに、日本サッカー界との関わりを持つようになりました。

その後、彼は約40年間に渡りJFAの南米との窓口として活動し、多くの関係を築きました。特にラモン・ディアスの横浜マリノスへの移籍に関与するなど、南米のサッカークラブとの連携も行っていました。さらに、彼はサッカー日本代表のマッチメイクに多大な貢献をし、南米の強豪国であるブラジルやアルゼンチンのチームを日本に招くことに尽力しました。

北山はまた、1994年から1997年にかけて行われたサンワバンクカップの開催にも携わり、サッカーを通じた国際交流の推進に寄与しました。特に2002 FIFAワールドカップの日本開催地決定において、南米諸国の支持を取り付けることに成功したのは、彼の卓越した手腕によるものだと広く認識されています。

最晩年と遺産

北山は2019年6月に肺がんによりブエノスアイレスの病院で亡くなりました。享年72歳でした。彼の死後、2019年7月には令和元年の外務大臣表彰を受け、その多大なる功績が評価されました。また、2022年には日本サッカー殿堂入りし、その名前が掲額されることになりました。

人物

彼の特徴的な容姿として、片目が悪く、アルゼンチンに移住して以降は色付きのメガネを愛用していたことが挙げられます。北山朝徳が果たした役割は、日本のサッカー界において計り知れない影響を与えており、その功績は今日でも語り継がれています。

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