北川貴理

北川 貴理のプロフィール

北川貴理（きたがわ たかまさ、1996年9月5日生まれ）は、福井県出身の陸上競技選手で、特に短距離走を専門としています。彼の400mの自己ベストは45秒48であり、2016年のリオデジャネイロオリンピックでは男子4×400mリレーの日本代表として出場しました。

経歴

中学生時代

福井県敦賀市で育った北川は、小学生のころから速く走ることが得意でした。しかし、特に本格的なスポーツに取り組んでいたわけではなく、ドッジボールを楽しむ程度でした。中学に進学する際に陸上部に入るか迷っていたところ、担任の先生に勧められ、初めて陸上部に入部しました。中学3年生のときには全日本中学校選手権に初めて出場しますが、結果は予選敗退でした。

高校生時代

2012年、敦賀高校に進学した彼は、最初は100mと200mを中心に走る予定でしたが、400mの練習も取り入れることになり、52秒で初めて400mを完走しました。徐々に実力を付け、高校1年生では4×400mリレーでインターハイ初出場を果たします。

次の年、2013年7月のインターハイでは400mに出場し、決勝で7位入賞を果たしました。秋には国民体育大会少年A400mでも2位になり、その後の2014年7月には世界ジュニア選手権4×400mリレーで銀メダルを獲得しました。特に印象的なのは、インターハイでの決勝で当時高校歴代10位の記録を達成し優勝したことです。

2015年にはダイヤモンドアスリートと認定され、東京オリンピックに向けた期待が高まる中、大学進学を果たしました。

大学生時代

順天堂大学に進学した北川は、競技活動を続け、様々な大会で好成績を収めました。特に、2015年のアジア選手権では400mで5位入賞し、4×400mリレーでは銅メダルを獲得しました。さらに、同年の日本選手権400m決勝では45秒52という日本歴代9位の好タイムを記録しました。

国際大会でも活躍し、2016年のリオデジャネイロオリンピックでは参加資格を得て4×400mリレーでオリンピックデビューを果たしました。予選ではチーム内で最速のラップタイムを記録したものの、決勝には進出できませんでした。

社会人及び今後の展望

2019年、北川は富士通に入社し、陸上競技を続けていますが、2022年には退社しています。自らの成績向上に全力を注いでおり、さらなる成長が期待されています。

人物・エピソード

北川の家族もスポーツに情熱をもっており、父はバドミントン、母は陸上経験者です。また、弟の温矩も陸上選手として高い成績を収めています。特技は習字で、陸上以外ではバスケットボールにも秀でています。高校時代には、ジュニアチームの一員としてインターハイと世界ジュニア選手権を同時にこなすというハードスケジュールをこなしながらも、見事な成果を残しました。

北川貴理は、陸上界の将来を担う選手として、これからも多くのファンの期待に応えていくことでしょう。

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