北川静二

北川静二（1910年2月9日-1997年4月19日）は、日本のフィギュアスケート界に多大な貢献をした、滋賀県出身の選手、指導者です。

八幡商業学校卒業後、銀行勤務のかたわらフィギュアスケートを始めます。1933年には関西フィギュアスケート選手権で優勝という輝かしい成績を収めます。そして1935年、第7回全日本フィギュアスケート選手権で優勝の栄冠を手にしました。この大会では、前年の王者である片山敏一選手がガルミッシュパルテンキルヒェンオリンピックに出場したため欠場したものの、北川選手の優勝は、その実力の高さを証明するものでした。

北川静二選手はシングルだけでなく、アイスダンスでも先駆者として知られています。妻である政子さんとペアを組み、日本のアイスダンス発展に貢献しました。

戦後は、フィギュアスケート界の指導者として、後進の育成に情熱を注ぎました。京都府スケート連盟の初代会長、日本スケート連盟理事、国際公認審判員など要職を歴任し、その手腕を発揮しました。

特に、妻の政子さんと共に、若い世代の育成に力を注ぎました。指導者としての功績は多大なるものであり、関西、とりわけ京都のフィギュアスケート界の発展に大きく貢献したことは間違いありません。

その功績を称え、1997年に北川静二氏が亡くなった後、西日本中小学生競技会では「北川奨励杯」が創設されました。この賞は、将来を担う有望な若手選手に贈られ、彼のフィギュアスケート界への貢献と、後進育成への熱い想いを未来へと繋いでいます。

北川静二氏は、選手、指導者、そして日本のフィギュアスケート界の発展に貢献した功労者として、今もなお多くの人々に記憶されています。彼の功績は、日本のフィギュアスケートの歴史に大きな足跡を残しました。その功績は、参考文献として挙げた『日本のスケート発達史』（日本スケート連盟編、ベースボールマガジン社、1981年）、『日本スケート連盟75年のあゆみ』（日本スケート連盟、2004年）、そして毎日新聞京都版（1997年8月9日付）などに詳細に記されています。これらの文献は、北川静二氏の生涯と業績を理解する上で貴重な資料となっています。

もう一度検索