北川麻美

北川 麻美（きたがわ あさみ）

北川麻美は1987年10月3日に誕生し、埼玉県岩槻市（現在のさいたま市岩槻区）で育ちました。彼女は3歳のときに水泳を始め、姉の影響を受けてスイミングスクールに通い始めました。彼女の水泳歴は河合スイミングスクールや大教イトマンスイミングスクール大宮東校を経て、大宮イトマンスイミングスクール本校に所属するところから始まりました。

学業と競技を両立させながら、春日部共栄高等学校ではインターハイで100mと200mの平泳ぎで、2年生と3年生の時に連続して優勝を果たしました。早稲田大学スポーツ科学部に進学すると、2006年にはアジア競技大会で100m平泳ぎで金メダルを獲得し、その年に世界水泳選手権の日本代表にも選出されました。

2008年には日本選手権で200m個人メドレーにて派遣標準記録を上回り、北京オリンピック日本代表に選ばれました。同大会では、100m平泳ぎ、200m個人メドレー、4×100mリレーで競技に出場しました。4×100mリレーでは日本記録を更新しましたが、最終的には9位に終わりました。100m平泳ぎでは予選で15位、準決勝を経て決勝に進出し、1分8秒43のタイムで8位入賞を果たしました。

200m個人メドレーでは、予選で萩原智子選手が保持していた日本記録を8年ぶりに更新し、さらに準決勝で記録を更新。その後、スイムオフにて日本記録を更新し、決勝へ進みました。決勝では、2分11秒56のタイムを記録し、6位入賞を果たしました。

オリンピック終了後、2008年9月6日の日本学生選手権では、北京での自身の記録を上回る2分11秒44をマークし連覇を達成しました。この競技では“高速水着”の使用が流行していた中、北川選手は泳法ごとの特性を考慮して水着を使い分ける戦略を取りました。

2009年の世界選手権には選抜されたものの、エントリーした全種目で予選敗退と残念な結果に終わりました。早稲田大学を卒業後は、母校の系列校である共栄学園短期大学に入学し、選手活動を続けました。その後、競泳選手としての道を閉じた北川は、さいたま市内の市立保育園で保育士として新たな人生を歩んでいます。

主な記録

• - アジア競技大会 2006年

- 100m平泳ぎ：金メダル
- 50m平泳ぎ：銀メダル
- 200m平泳ぎ：4位
- 200m個人メドレー：銀メダル

• - 世界水泳選手権 2007年

- 100m平泳ぎ：11位
- 200m平泳ぎ：11位
- 200m個人メドレー：10位

• - 北京オリンピック 2008年

- 100m平泳ぎ：8位
- 200m個人メドレー：6位

北川麻美は、アスリートとしての輝かしいキャリアを持つ一方、引退後は保育士として新たな世代の育成に貢献し続けています。

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