北斗の拳 (対戦型格闘ゲーム)

北斗の拳（アーケードゲーム）

『北斗の拳』は、2005年12月6日にセガ（開発当初はサミー）からリリースされた2D対戦型格闘アーケードゲームです。開発はアークシステムワークスが担当し、基板には「ATOMISWAVE」が使用されました。2007年にはPlayStation 2版『北斗の拳 〜審判の双蒼星 拳豪列伝〜』が発売されています。

概要

原作漫画『北斗の拳』の世界観をベースに、アニメ版に登場するキャラクターたちが激しい戦いを繰り広げます。登場キャラクターは10人で、ストーリーは原作を意識した掛け合いがあるものの、ゲーム独自の展開はありません。ラスボスは共通でラオウ（拳王）であり、エンディングも同様です。

稼働当初は、即死コンボやトキの圧倒的な強さなどが問題視されましたが、プレイヤーによる攻略が進むにつれて様々な連続技が開発され、最終的にはバグを利用した永久コンボも発見されました。「ブースト」などのシステムを駆使した、攻めることが重要なゲーム性となっています。

対戦格闘ゲーム大会「闘劇」では、2006年に競技タイトルとして採用され、翌年からは外れたものの、2008年にはシングル戦で再び採用されました。アニメ版の再現に力が入れられており、オープニングデモにはTVアニメ版の主題歌「愛をとりもどせ!!」が使用されています。

作画

劇中のカットインやオープニング原画は、アニメ『北斗の拳2』で作画監督を務めた羽山淳一氏によるものです。羽山氏は全キャラクターの基本ポーズも担当し、ケンシロウ、ラオウ、トキ、シン、サウザーの作画監督も務めました。

当初は低頭身で筋肉を強調したデザインが予定されていましたが、原作者のチェックにより現在の頭身と体型に変更されたという経緯があります。

システム

操作は1レバー＋5ボタン（弱パンチ、強パンチ、弱キック、強キック、ブースト）で行い、『GUILTY GEARシリーズ』と類似したシステムを採用しています。

主要なシステム

ジャンプ: 空中への移動。レイは3回、他のキャラクターは2回可能。
空中ダッシュ: ジャンプ後の空中移動。
挑発: 相手のオーラゲージとブーストゲージを増加。ジャギはショットガンを捨てて攻撃方法が変化。
ダッシュ: 前方への走行。ハート様は不可。
バックステップ: 後方への退避。ラオウは専用の避け動作。
投げ: 通常投げ。マミヤは不可。
ブースト: 高速移動。技のキャンセルにも利用可能。ハート様は使用不可。
究極奥義: いわゆる超必殺技。オーラゲージを消費。
北斗七星ゲージ: 相手のゲージを減らすことで、一撃必殺奥義の発動条件を満たす。
一撃必殺奥義: 条件を満たすと発動可能なKO技。BGMが「愛をとりもどせ!!」のアレンジに変化。
掴み投げ: しゃがみ状態の相手には無効。トキとマミヤは不可。
空中投げ: レイとマミヤのみ可能。
グレイヴシュート: 相手を浮かせて追撃する技。ハート様は不可。
バニシングストライク: 相手を吹き飛ばす攻撃。追撃が可能。
ヘヴィーストライク: ガード不能攻撃。
アジリティーディフェンス: 直前ガード。
オーラガード: オーラゲージを消費して防御。
ガードキャンセル: ガード中の硬直をキャンセルして攻撃。
よろけキャンセル: よろけ状態を解消。
特殊起き上がり: 起き上がり速度を調整。
世紀末体力ゲージ: 回復可能な体力。
ガードゲージ: ガード時に減少。空になるとガードクラッシュ。

登場キャラクター

各キャラクターの声優は、一部を除きTVアニメ版と同じキャストが担当しています。

ケンシロウ
ラオウ
トキ
ジャギ
シン
レイ
ユダ
サウザー
ハート様
マミヤ

バグ

本作には数多くのバグが存在し、対戦環境に大きな影響を与えました。闘劇などの大会で使用が許可されたもの、禁止されたものがあります。

ゲージの蓄積バグ
レイの上昇バグ
バスケ
シンの無敵バグ
ハート様のアーマーバグ
空中浮遊

PlayStation 2版

アーケード版の人気を受けてPlayStation 2に移植されましたが、処理能力の関係でアーケード版とは異なる点も存在します。

ユダの部下呼び出し技の不具合
サウザーの鳳凰呼闘塊天ゲージ消費量の変更
* 一部バグの修正

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