北本綾子

北本綾子: サッカー界での足跡

北本綾子（きたもと あやこ）は、1983年6月22日生まれで、北海道札幌市出身の元女子サッカー選手であり、現在はサッカー指導者として活動しています。彼女のサッカーキャリアは、幼少期から始まり、多くの成功を収めるに至りました。

サッカーの始まりと大学時代

彼女は札幌市立信濃小学校に在籍していた2年生の頃、サッカーをスタートしました。本格的にサッカーに取り組みながら、北海道文教大学明清高等学校の社会福祉コースに進学し、さらには東京女子体育大学へと進みました。大学在学中の2002年には、U-19日本女子代表に選ばれ、AFC U-19女子選手権やFIFA U-19女子世界選手権で芽生えた才能を発揮しました。また、2003年には大邱で開催されたユニバーシアードにも出場。

現役選手としての活動

2004年、北本はさいたまレイナスFC（現在の浦和レッドダイヤモンズ・レディース）に入団しました。同年の6月6日にはアメリカ戦で日本女子代表として初めてフィールドに立ちました。アテネオリンピックメンバー候補に選ばれたものの、最終的には五輪メンバーには選出されませんでした。しかし、12月18日に行われたチャイニーズタイペイ戦では、後半からの出場で初得点を含むハットトリックを達成するなど、個人としても素晴らしい成績を残しました。

2005年にはユニバーシアード・イズミル大会に出場し、2006年にはなでしこリーグオールスター、2007年にはサポーター投票により再度オールスター戦に選出されました。彼女は怪我によるブランクもありましたが、2008年にAFC女子アジアカップに出場し、その後の2010年に行われたアジア競技大会ではチームを優勝に導く活躍を見せました。

現役引退と指導者への道

2011年に現役を引退した北本は、株式会社モアスマイルズを設立し、サッカーの後進を育成する活動に取り組み始めます。2014年にはオルカ鴨川FCのGM、監督、選手として就任し、千葉県2部リーグでの2位を記録し、1部昇格を果たしました。さらに2015年には千葉県1部リーグでの優勝を成し遂げ、チャレンジリーグ入替戦でも勝利を収め、チャレンジリーグへの参入を果たしました。

2016年にはチャレンジリーグEASTで優勝し、順位決定戦を全勝で終え、なでしこリーグ2部昇格を決定づける功績を上げます。2017年にはリーグ戦で4位という好成績を収めるも、その年をもって監督を退任し、GM専任となりました。

個人成績と代表歴

北本は代表としても多くの試合に出場しました。2004年にはアメリカ合衆国戦において初出場を果たし、同年のチャイニーズタイペイ戦では初得点を記録しました。彼女のクラブでの活躍や代表での成績は、若い世代の選手たちにとっても大きな模範となり、サッカー界における存在感を示しています。

これからも彼女の指導者としての活動が、多くの新たな才能を育むことにつながっていくことでしょう。

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