北村経夫

北村経夫について

概要

北村経夫（きたむらつねお）は1955年1月5日生まれで、日本の政治家です。自由民主党に所属し、参議院議員を3期務めており、外交防衛委員長としても活動しています。北村は宗教団体、天照皇大神宮教の創始者である祖母、北村サヨの孫にあたります。

学歴と経歴

山口県熊毛郡田布施町で生まれた北村は、地元の小中学校を経て熊毛南高校を卒業後、中央大学の経済学部に進学しました。卒業後はペンシルベニア大学大学院で国際関係論の修士課程を修了し、1985年には産業経済新聞に入社しました。記者としては外務省、自民党などでキャップを歴任し、政治部長にまで昇進しました。2011年に産経新聞社を退社した後も、同社の九州・山口本部の顧問を務めるなど、新聞界でのキャリアを築いていきました。

政治経歴

2013年の参院選では自民党の比例代表に立候補し、見事初当選を果たしました。選挙戦では石油連盟や天照皇大神宮教などから支援を受け、党内得票数では15位となりました。続く2015年には経済産業大臣政務官に就任し、2019年の選挙で再選を果たしました。その後、外交防衛委員長にも就任するなど、党内での重要な役割を果たしています。

2021年、林芳正の辞職に伴い、山口県の参院補欠選挙にも出馬し、当選しました。その後再び外交防衛委員長に任命されましたが、2024年に提出した辞任届は、政治資金の裏金問題に関連しています。

政策と主張

北村は憲法改正に賛成し、自衛隊を「国防軍」として明記することを提唱しています。また、集団的自衛権の行使についても憲法解釈の見直しを主張しました。外交や安全保障に対する発言が目立ち、普天間基地の移設に関しては名護市辺野古を支持する声を上げています。

さらに、北村は選択的夫婦別姓制度や同性婚に関しては反対の立場を表明し、選択的夫婦別姓制度導入に賛同しないよう地方議会に対して意見書の採択を求める文書を送付したことが物議を醸しました。また、プライバシーや個人の権利の制約に賛成するなど、治安や安全保障の観点からの発言も行っています。

宗教的背景

北村は天照皇大神宮教の支援を受けており、祖母の創設した団体との関係があることが注目されます。しかし、彼の政治活動には旧統一教会とのつながりも取り沙汰されています。そのため、教団からの支援が選挙活動にどのように影響を与えるかが議論されています。

不祥事と批判

最近では、政治資金パーティー収入に関する疑惑が報じられ、北村はその内容について否定的な見解を示しましたが、キックバックの受領に関してはコメントを控えています。

人物像

寺田式経済学を好む北村は、志を持った行動をすることを重視しており、座右の銘に吉田松陰の言葉を掲げています。また、安倍晋三とは同郷であり、深い親交があるとされています。外交防衛を担当していることから、安全保障や国際関係に対する知識と経験は豊富です。

北村経夫は、自らの信念や政策に基づいて政治活動を行い、日本の将来に貢献することを目指しています。

もう一度検索