北森郁子

北森郁子: 円盤投の名選手

北森郁子（きたもり いくこ）は、1963年3月10日に奈良県で生まれた、日本の陸上競技選手で専門は円盤投です。彼女は、円盤投の元日本記録保持者であり、学生時代にも数多くの栄光を手にしました。奈良県立橿原高等学校を経て、天理大学に進学し、そこでさらなる実績を積み重ねていきました。

競技人生の幕開け

北森は1979年のインターハイにおいて、当時2年生でありながら40m00を投げ、堂々の3位入賞を果たしました。翌1980年にはインターハイで42m94という記録を打ち立て、見事に優勝を飾りました。高校卒業後は天理大学に進学し、陸上競技の更なる高みを目指しました。

大学時代の活躍

天理大学に在籍中の1981年には日本インカレで鈴木仲子に敗れたものの、1982年からの3年間にわたり、彼女は日本インカレで三連覇を達成しました。また、日本選手権でも1984年に2連覇を果たし、名実ともにトップ選手としての地位を確立しました。

日本新記録の樹立

1984年の関西学生選手権では、彼女は52m08の日本新記録を樹立しました。その後、1985年に大学を卒業し、奈良県立添上高等学校で教員としてのキャリアをスタートさせました。教員としても国内大会で負け知らずの状況が続き、特に1983年から1987年にかけて日本選手権で11連覇を成し遂げました。

1987年には56m08の新記録を測定し、これが1999年に室伏由佳によって破られるまで、12年間続いた日本記録として君臨しました。

現在の活動

北森は、自身の日本記録と日本学生記録が室伏によって破られた後も、奈良県記録、近畿記録、関西学生記録など、いくつもの記録保持者としての地位を維持しています。現在は奈良県立高取国際高等学校の教諭として、若い選手たちの指導に力を入れています。彼女の教え子である高橋和裕は、かつて男子短距離200mで日本記録を樹立し、1994年の広島アジア競技大会には師弟揃って出場したこともあります。

北森の競技者としての情熱と教育者としての姿勢は、多くの若者に影響を与え続けています。彼女の活動は、陸上競技界のみならず、多くの人々に希望と感動を与えるものであります。

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