北浦和公園

北浦和公園：芸術と憩いの空間

さいたま市浦和区常盤九丁目に位置する北浦和公園は、埼玉県が運営する都市公園です。かつてこの地には旧制浦和高等学校、その後は埼玉大学文理学部が置かれていましたが、1969年の大学移転後に公園として整備され、1974年に開園しました。

公園のシンボルともいえるのが、園内に設置された「音楽噴水」です。大小さまざまな噴水が音楽に合わせて躍動するこの噴水は、日中はクラシック、夜はジャズが奏でられ、夕方以降はライトアップも実施されます。約10分間のショーは、毎日10時から20時（9～2月は18時まで）の2時間おきに繰り広げられ、訪れる人々を魅了しています。2015年には改修工事が行われ、楽曲数も増加しました。音楽噴水以外にも、音楽のない大噴水も演出されており、時間帯によって異なる噴水の演出を楽しむことができます。

音楽噴水以外にも、北浦和公園には多くの魅力があります。子供たちが楽しめる遊具施設や、様々なオブジェが配置され、市民の憩いの場として親しまれています。春には桜、秋には紅葉と、四季折々の自然も堪能できます。また、年に数回、芸術関連のイベントが開催され、地域文化の活性化にも貢献しています。

公園の南側にはさいたま市立浦和北公園が隣接しており、事実上一体化していますが、管理上は別々の公園として運営されています。両公園を合わせて利用することで、より広大な緑地を楽しむことができます。

北浦和公園は、映画やドラマのロケ地としても人気があります。特に、音楽噴水は、その美しい造形と演出から、多くの作品で使用されています。例えば、映画『ゴースト もういちど抱きしめたい』では、夜間の特別な演出が行われました。普段は自動運転の音楽噴水が、係員による手動操作で音楽なしに運転され、全てのライトが一斉に点灯する幻想的なシーンが撮影されました。他にも、様々なテレビドラマの撮影にも利用されており、公園の知名度向上にも繋がっています。

近年では、公園のリニューアル工事が行われ、音楽噴水の改修に加え、樹木の伐採・剪定作業なども実施されました。また、隣接する埼玉県立近代美術館も大規模改修工事を経て、より魅力的な施設となっています。2012年には、中銀カプセルタワービルのプロトタイプカプセルが寄贈され、展示されています。

北浦和公園は、24時間年中無休で開放されています。ただし、県立近代美術館の開館時間は10時から17時30分（県展期間中と夏季は20時まで）で、月曜（祝日を除く）と年末年始は休館日となります。アクセスはJR京浜東北線北[[浦和駅]]西口から徒歩2分と非常に便利です。

緑豊かな環境、芸術的な噴水、そして隣接する美術館と、多様な魅力を兼ね備えた北浦和公園は、地域住民にとってかけがえのない憩いの空間であり続けています。

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