北海道せき損センター

北海道せき損センター：脊髄損傷治療のパイオニア

北海道せき損センターは、北海道美唄市に位置する、脊髄損傷治療に特化した医療機関です。整形外科を中核とした診療体制で、患者さんの早期の社会復帰を支援することに重点を置いています。

歴史と変遷

1955年、美唄労災病院として開設されたのが始まりです。当初から、労働者の健康を守るための重要な役割を担ってきました。その後、1998年には敷地内にヘリポートを設置し、勤労者腰痛・脊損センターを開設するなど、医療体制の拡充に努めてきました。

2004年には独立行政法人化に伴い、労働者健康福祉機構の病院となりました。美唄市との統合も検討されましたが、2007年には断念されています。

2008年には、政府の特殊法人等整理合理化計画に基づき、岩見沢労災病院と統合されました。この統合により、岩見沢労災病院が北海道中央労災病院となり、美唄労災病院は北海道中央労災病院せき損センターと改称されました。

2016年には、労働安全衛生総合研究所との統合に伴い、労働者健康安全機構の病院となり、現在の名称である「北海道せき損センター」となりました。この間、常に医療技術の向上と施設の充実を追求し、脊髄損傷治療における専門性を高めてきました。

充実した診療体制

北海道せき損センターでは、整形外科に加え、リハビリテーション科、内科、循環器科、外科、形成外科、脳神経外科、皮膚科、泌尿器科、麻酔科、歯科といった幅広い診療科が設置されています。これは、脊髄損傷患者さんの多様なニーズに対応するためであり、総合的な医療を提供する体制が整えられています。

さらに、勤労者腰痛・脊損センターという専門センターも設置されており、腰痛や脊髄損傷の治療に特化した高度な医療を提供しています。薬剤部、看護部、高気圧酸素治療室、医療連携室といった部門も充実しており、チーム医療による質の高い医療サービスの提供に力を入れています。

アクセス

北海道せき損センターへのアクセスは良好です。JR北海道美唄駅から車で約3分、徒歩で約7分と、公共交通機関を利用したアクセスも容易です。また、道央自動車道美唄ICからも車で約5分と、車でのアクセスも便利です。

まとめ

北海道せき損センターは、長年にわたる歴史と経験に基づき、高度な医療技術と充実した医療体制を備えた、脊髄損傷治療の専門機関です。患者さんの早期社会復帰を支援するという理念のもと、これからも地域社会に貢献していくことでしょう。その専門性と充実した設備、そしてアクセス良好な立地は、患者さんにとって大きな安心材料となるはずです。

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