北海道中ひざくりげ

北海道中ひざくりげ

『北海道中ひざくりげ』は、1987年4月に初放送され、2020年3月までの約33年間にわたり、NHK札幌放送局などが制作した紀行番組です。この番組は、北海道の各市区町村を訪れ、地域の人々、文化、自然、食べ物などをアナウンサーが独自の視点で紹介し、視聴者にその魅力を伝えることを目的としていました。

番組の歴史

番組は1987年4月9日の放送開始から2020年3月13日までに、全530回放送されました。初期の頃は、藤谷栄也アナウンサーが月1回担当し、残り3週は道内各局の若手アナウンサーが旅人として出演していました。その後、さまざまなアナウンサーがこの番組に加わり、全国放送や再放送も行われ入れ替わり立ち替わりに多様な視点を提供しました。

1990年代後半には、深夜の全国再放送が実施され、さらには衛星放送でも不定期に再放送されました。2012年4月からは番組に字幕放送が加わり、特に北海道地方のローカル番組としては初めての試みとなりました。字幕は当初再放送の際だけに行われていましたが、2013年4月以降、本放送でも実施されるようになりました。

データ放送と制作スタッフ

番組には、ディレクター、アナウンサー、カメラマン、音声技師、ドライバーの5人が通常参加し、ロケーションのための撮影期間は主に6日間を要しました。また、番組には旅人としてアナウンサーだけでなく、さまざまな著名人や芸能人も参加し、特別なエピソードが展開されました。

番組のスタイルとテーマ

『北海道中ひざくりげ』では、アナウンサーが様々な地域を訪問し、その土地の特産物や文化、風景を丁寧に紹介するというスタイルが特徴です。例えば、北海道命名150年を記念した特別シリーズでは、TEAM NACSやオクラホマのメンバーも出演しました。

番組の主題歌である「北の旅人」は、南こうせつが作曲を手掛け、視聴者に親しまれました。作詞は庄司明弘によるもので、番組の雰囲気を象徴する楽曲です。

放送スケジュール

放送は通常、毎月最終金曜日の夜8時から20時28分までの地域情報番組枠内で行われ、再放送も定期的に行われました。初期には毎週午後7時30分から放送されていましたが、時が経つにつれ、その放送時間は変遷し、2000年代には不定期の放送スタイルに移行しました。

2011年9月22日には、放送開始25周年を記念した特別番組が放送され、地域の魅力を改めて見つめ直す機会となりました。また、毎回の放送では、北海道各地の隠れた魅力を感じられる構成が盛り込まれていました。

このように『北海道中ひざくりげ』は、北海道の豊かな自然や文化を幅広く紹介し、視聴者に地域の魅力を伝える役割を果たしました。今後も、この番組が築いた素晴らしい記録と経験が、多くの人々に引き継がれていくことでしょう。

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