北海道帯広緑陽高等
学校(ほっかいどうおびひろりょくようこうとうがっこう)は、
北海道帯広市に所在する
公立の高等
学校です。
北海道立として運営されており、設置学科は全日制の普通科のみとなっています。
教育理念
同校の教育の基盤となる綱領には、以下の三つの校訓が掲げられています。
正義: 社会秩序を築く上で不可欠な人間のあり方を示します。
友愛: 心豊かな人間関係や社会を生み出す基盤となります。
前進: 創造的な社会の実現に向けた人間の意欲や行動を促します。
これらの校訓に基づき、教育目標として以下の点が重視されています。
自ら考えて判断する能力の育成
強固な意志と豊かな情操の涵養
健康的でたくましい身体の鍛錬
* 勤労を重んじ、互いに協力し合う態度の育成
これらの目標を通じて、知性、感性、身体のバランスの取れた全人的な成長を目指しています。
沿革
北海道帯広緑陽高等
学校は、
1980年に
帯広市立の高等
学校としてその歴史を開始しました。開校当初は
北海道帯広南商業高等
学校の敷地内に仮校舎を設け、授業を行っていました。最初の入学式では、2学級90名の生徒を迎えました。
1982年9月には新校舎が完成し、現在の所在地へ移転しました。翌
1983年1月には、設置者が
帯広市から
北海道へと移管され、道立高等
学校となりました。
生徒数の増加に伴い、学級数の増設が度々行われています。
1983年4月には1学年が4学級に、
1985年4月には6学級に、
1987年4月には7学級に、
1988年4月には8学級へと規模が拡大しました。この間、
1984年3月には柔剣道場が、同年5月には校舎の増築工事が完了しています。
創立10周年は
1989年10月に記念式典が挙行されました。その後、社会情勢の変化などにより、
1991年4月には1学年が7学級、
1992年4月には6学級と、学級数の削減が行われました。
1995年4月には1学級あたりの生徒数が見直され、定員が削減されています。
1997年4月には1学年が5学級となりますが、翌
1998年4月には再び6学級に増設されました。創立20周年記念式典は
1999年10月に実施されています。
教育制度においては、
2002年4月に
2学期制へ移行しました。
2003年4月には1学年が再び5学級に、
2013年4月には4学級へと削減されています。
制服についても変遷があり、
1994年4月に2代目の制服が導入され、
2019年4月からは現在の3代目制服が採用されています。
同校では部活動が非常に活発に行われており、多くの生徒が参加しています。体育会系には野球部、サッカー部、ソフトテニス部、テニス部、バドミントン部、女子バレーボール部、バスケットボール部、卓球部、空手道部、弓道部、剣道部、陸上部があり、文化系には美術部、茶道部、吹奏楽部、マルチメディア・クリエイト部、書道部などが活動しています。また、外局として放送局と図書局が設置されています。
部活動においては、様々な分野で優れた実績を上げています。体育会系では、ソフトテニス部が1981年度と2010年度に、バドミントン部が
1984年度から1986年度にかけてと1990年度に、陸上部が
1989年度、
1999年度、2000年度にそれぞれ全国大会出場を果たしています。野球部も2011年度に夏の北
北海道大会十勝支部予選で開校以来初の優勝を飾るなど、活躍を見せています。文化系の放送局は、
2009年度にNHK杯全国高校放送コンテストの
北海道大会で入賞し、初の全国大会出場を達成して以降、5年連続で全国大会に出場するなど、顕著な成果を上げています。
その他の特色として、校名は「緑と太陽のあふれる高校」という願いを込めて命名されたとされています。校歌は初代校長の黒沼友一氏によって作詞されました。また、2007年度からは推薦入試制度が導入されています。
これらの活動や特色を通じて、
北海道帯広緑陽高等
学校は地域社会に根差した教育を展開しています。