北海道立宗谷ふれあい公園

北海道立宗谷ふれあい公園

北海道立宗谷ふれあい公園は、日本列島の最北端、北海道稚内市に広がる道立公園です。道内に整備された広域公園としては5番目に指定されました。最北端という地理的特性と、近隣に広がる大沼などの地域資源を活かし、「未来への北方圏交流拠点の形成」を基本理念として造成されました。

設立経緯

この公園の整備は、1988年（昭和63年）に稚内市が策定した「てっぺんファミリー基本構想」を契機に具体化しました。この構想を受けて、1991年（平成3年）に道立公園を整備するのにふさわしい土地として選定されます。公園の名称は、翌1992年（平成4年）11月から一般公募が行われ、集まった290件もの応募案の中から「宗谷ふれあい公園」という名前が選ばれました。この名称は、公園が目指す人々の交流や北方圏とのつながりを象徴しています。

施設概要

宗谷ふれあい公園は、多岐にわたる施設を備え、多様なレクリエーションニーズに応えています。

管理・交流施設

公園の中心施設として機能するのがビジターセンターです。館内には、子供たちが天候を気にせず遊べる屋内遊技場、軽食などが可能なインドアガーデン、集会や学習に利用できる研修室、そして屋外のBBQコーナーと連携したバーベキューコーナーなどが完備されています。

スポーツ・レクリエーション施設

パークゴルフ場: 日本パークゴルフ協会公認の本格的なコースです。4つのコース（サハリン、アルメリア、ふれあい、リンドウ）があり、全36ホールで楽しめます。利用期間は例年5月上旬から10月31日までです。
多目的広場: 広々とした天然芝の広場には、サッカーコートが2面整備されています。球技や各種イベントに利用され、利用期間は5月上旬から9月30日までとなります。
谷間の冒険広場: 起伏を利用した地形の中に、ターザンロープやふわふわドームといった子供向けの遊具が配置されています。子供たちが体を動かして遊ぶのに最適なエリアで、利用期間は多目的広場と同様に5月上旬から9月30日までです。

宿泊施設

公園内には宿泊施設も充実しており、長期滞在やアウトドア体験を気軽に楽しめます。
オートキャンプ場: 多彩なキャンプサイトが用意されています。プライベートな空間が確保されたキャンプサイト（24サイト、うち8サイトはペット同伴可）、より開放的なフリーテントサイト、そしてキャンピングカーサイト（4サイト）があります。また、キャンパー向けの共同施設としてキャンパーズハウスと炊事棟が整備されています。
ロッジ: グループや家族での宿泊に適した独立型のコテージです。Aロッジ（5棟、定員6名）、Bロッジ（5棟、定員8名）、そしてバリアフリー対応のCロッジ（1棟、身障者対応、定員6名）があります。

展望施設

公園の丘陵部には展望ゾーンがあり、宗谷地方の雄大な自然景観を一望できます。利用期間は5月上旬から9月30日までです。ここには、公園のシンボルでもある風の劇場やモニュメントが設置されており、記念撮影スポットとしても人気があります。

冬季施設

夏期だけでなく、冬期も公園の一部が開放されます。
スキー場: 短いながらも初心者向けのスキーを楽しむことができます。利用期間は1月上旬から3月中旬までです。
* 歩くスキーコース: 広大な敷地を利用したクロスカントリースキーコースが整備されています。用具の無料レンタルも行われており、気軽に冬のレクリエーションを楽しめます。利用期間はスキー場と同様に1月上旬から3月中旬までです。

北海道立宗谷ふれあい公園は、四季折々の自然を満喫しながら、様々なアクティビティや人との交流を楽しめる、日本最北端の地における重要なレクリエーション拠点として多くの人々に親しまれています。

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