北海道経済連合会

北海道経済連合会（道経連）

概要

北海道経済連合会は、通称「道経連」として広く知られる、北海道を主要な活動拠点とする企業や団体を会員とする総合経済団体です。英語では「Hokkaido Economic Federation」と表記され、略称は「Dokeiren」が使われます。

1974年12月に設立されて以来、北海道地域経済の持続的な発展と活性化に貢献することを主たる目的として活動を展開しています。現在、約300社の会員が所属しており、これらの企業や団体は、北海道の多様な産業や経済分野において重要な役割を担っています。

道経連の活動内容は多岐にわたります。地域経済や産業構造、さらには社会全体が直面する様々な課題について、専門的な視点から深く調査研究を行い、会員間で活発な議論を重ねています。これらの活動を通じて、北海道経済界全体の総意を形成し、その総意に基づいた政策提言や関係機関への積極的な働きかけなどを通じて、課題の解決や政策の実現を目指しています。また、北海道の地域経済社会全体の総合的な振興を図ることも重要なミッションとして掲げられており、会員相互の理解を深め、連携を強化することも、組織の基盤を支える活動として重視されています。

情報発信活動として、定期的に「道経連会報」や「道経連通信」といった広報紙を発行し、会員や地域社会、関係者に向けて活動内容や地域経済に関する最新情報を提供しています。事務局機能は、札幌市中央区に位置する札幌MNビル内に設置されています。

沿革

北海道経済連合会は、1974年（昭和49年）に創設されました。その歴史における特筆すべき出来事として、2012年10月1日に行われた北海道経営者協会（道経協）との統合が挙げられます。この統合は、事実上、北海道経営者協会が解散し、北海道経済連合会に吸収合併されるという形で行われました。この統合により、道経連は北海道経済界においてより広範な組織を包含し、その代表性を高めることとなりました。

組織

道経連の運営は、会員企業・団体の代表者から選出される役員会によって主導されます。組織の代表である会長職は、道経連の顔として重要な役割を担っています。歴代の会長には、北海道電力の出身者が多数を占める傾向が見られます。

これまでの歴代会長は以下の通りです（氏名、就任当時の役職、最終学歴、主な在任期間）。

初代：岩本 常次（北海道電力会長、東京帝国大学工学部卒、1974年12月 - 1984年5月）
第2代：四ツ柳 高茂（北海道電力会長、東京帝国大学経済学部卒、1984年5月 - 1990年5月）
第3代：中野 友雄（北海道電力会長、北海道帝国大学工学部卒、1990年5月 - 1994年5月）
第4代：戸田 一夫（北海道電力会長、東京工業大学卒、1994年5月 - 2000年6月）
第5代：泉 誠二（北海道電力会長、北海道大学経済学部卒、2000年6月 - 2004年6月）
第6代：南山 英雄（北海道電力会長、東京大学工学部卒、2004年6月 - 2008年6月）
第7代：近藤 龍夫（北海道電力会長、北海道大学工学部卒、2008年6月 - 2014年6月）
第8代：大内 全（北海道電気保安協会理事長、北海道大学工学部卒、2014年6月 - 2016年6月）
第9代：高橋 賢友（北電興業社長、早稲田大学政治経済学部卒、2016年6月 - 2019年6月）
第10代：真弓 明彦（北海道電力会長、北海道大学工学部卒、2019年6月 - 2023年6月）
第11代：藤井 裕（北海道電力会長、宇都宮大学工学部卒、2023年6月 - 現職）

社会貢献活動

北海道経済連合会は、地域経済の振興という主要な役割に加え、様々な社会貢献活動にも積極的に関与しています。その一例として、北海道教育委員会が推進する生涯学習事業である「道民カレッジ」への参画があります。この事業において、道経連の会長は北海道大学の総長とともに副学長という立場で運営に携わっています。これは、北海道における生涯学習の推進と普及に寄与することを目的とした取り組みです。

所在地

北海道経済連合会の事務局は、以下の住所に設置されています。

事務局：北海道札幌市中央区北1条西3丁目 札幌MNビル

関連する経済団体

北海道経済連合会と同様に、日本国内の各地域には、それぞれの地域経済の発展を目指して活動する広域的な経済団体が存在します。代表的なものとしては、東北経済連合会、中部経済連合会、北陸経済連合会、関西経済連合会、中国経済連合会、四国経済連合会、九州経済連合会などが挙げられます。これらの団体は、各地域の経済特性を踏まえつつ、課題解決や産業振興、地域活性化に向けて重要な役割を担っています。

外部リンク

北海道経済連合会のより詳しい情報や最新の活動内容については、以下の公式サイトをご確認ください。

* 北海道経済連合会 公式ウェブサイト

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