北総開発鉄道7300形電車

北総開発鉄道7300形電車について

北総開発鉄道7300形電車は、1991年3月31日に運用を開始した通勤形電車で、北総開発鉄道（現・北総鉄道）が導入しました。本形式には、オリジナルの7300形に加えて、京成電鉄からリースされた7800形、千葉ニュータウン鉄道が所有する9800形の3つのバリエーションが存在します。

概要

2015年4月時点で、7300形は8両編成が5本、合計40両が在籍しています。この形成は、京成高砂から新鎌ヶ谷間の新線が開通する際に導入され、特に7300番台として特定の番号が付けられました。また、京成3700形からのリースにより7800番台が設定された編成もあり、これらは7800形としても扱われています。

1994年にデザインの異なる9100形が導入され、こちらも7300形と同様の主要機器を使用していますが、異なるデザインが特長です。

7300形の仕様

7300形は、京成3700形1次車を基本にした設計で、軽量のステンレス車体や、細かなデザインの違いが見られます。運行当初は北総開発鉄道が新京成電鉄との相互直通運転を行っていたため、2種類の無線システムを備えていました。これにより、新京成線内では起動加速度が制限され、運用に適応するよう工夫がされています。

関東の地下鉄以外では初めてLED式の車内案内表示器が搭載され、より視認性が向上しました。

7800形のリース車両

7800形は、京成電鉄からリースされた車両で、合計で8両の3編成が導入されました。そのうち7808編成は事故の影響でトレードされたものもあり、実質的な運用は4編成となっています。リースされた車両は、外装や内部のプレートが北総の仕様に合わせた形で改装されています。

千葉ニュータウン鉄道9800形

千葉ニュータウン鉄道では、9100形の老朽化に伴い、9800形が導入され、2017年に営業運転を開始しました。この9800形も京成3700形を元にしており、特に帯色が9200形に準じたデザインとなっています。9800形は北総鉄道が運行を管理している点が特徴です。

各車両の違い

新造車である7300形は、基本的に京成3700形1次車と同じ仕様ですが、リースされた7800形や9800形は依然として京成電鉄の仕様が色濃く残っており、外的なデザインや機能において違いがあります。特に、車両番号表記のフォントや車内装置、座席配置に違いが認められるため、運用開始以来の経年変化と併せてリース車両との違いも感じられます。

今後の展望

北総開発鉄道7300形は、通勤客のニーズに応じて、これからもメンテナンスや機器の更新が求められるでしょう。また、新たな技術やデザインへの転換により、より良いサービスを提供していく可能性も秘めています。今後の改良によって、さらに快適で利用しやすい電車としての進化が期待されます。

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